おくりびとの日記

数多くの仏様を成仏させた「おくりびと」が、お葬式の出会いを綴ります。終活の参考になれば幸いです。

おくりびとの日記の人気ブログ記事

  • 線香は極楽への道しるべ

    葬儀会館に入ると特有の匂いに気がつきます。お線香の香りです。残り香があるので電車内などで喪服の方とすれ違うと結構強く匂う場面もあります。この香りは杉の木の匂いです。仏壇に使うお線香の作り方は、杉の葉を乾燥させて粉にした原料に水と糊を加えて練り棒状に加工します。杉のヤニにより煙が多く出るため宗教的な... 続きをみる

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  • ボッタクリの葬儀現場は

    国民生活センターに寄せられたお葬式に関する相談は2024年度に978軒あります。すべてが「こんな額とは聞いてない」と苦情の連絡です。葬儀費用が広告と違いすぎて支払った後で「だまされた」と伝える人が大部分だそうです。コロナ禍を境に直葬や家族葬などの簡素で小さなお葬式を選ぶ人が増えました。当然、請求で... 続きをみる

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  • 貴方が老後に後悔する事

    ムラゴンの皆様に質問します。「あなたの人生の中で、やり直せるなら戻りたい」と思う瞬間はありますか?「なぜ、あの選択をしてしまったのか」「なぜ、あの一言を言ったのか」「なぜ、もっと大事にできなかったのか」など自問自答することがありましたか?「人生の後悔」は自身と深く向き合った時に顔を出します。高齢に... 続きをみる

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  • 自殺者の葬儀は苦手です

    何故、自殺をするのでしょう? 動物の世界で、自殺をするのは人間だけだと言います。 葬儀の仕事を始めて、驚いたのは、自殺で亡くなる方が多くいるのを知った時でした。 日本では毎年2万人以上が自殺をしています。一日に60人以上が自分で命を絶っているのです。年代別死因では第一位になることもあります。 男女... 続きをみる

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  • 自殺者は成仏できるのか

    我々が住む日本では、年間3万人を超える人が自殺をしています。世界保健機関のデータによると日本は5番目の位置で自殺死亡率上位の国と認識されています。私がこの葬儀の仕事に就いて驚いたことがあります。自殺で亡くなる方がとても多いのです。このブログでも自死の旅立ちを多く綴っています。近年減少傾向にあった自... 続きをみる

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  • 火葬場に着き感じる事は

    連日、火葬場に向かうのが葬儀屋の仕事です。普通のお仕事をされている方は人生で数回しか火葬炉の前に立つ経験はされないはずです。この頃は火葬場の予約も直ぐに一杯になり、並ぶ火葬炉がフルに稼働中の光景を目にするようになりました。高齢化と多死社会がすごい勢いで進んでいます。連日多くの人が次々と死んでいく現... 続きをみる

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  • 炉の前でこうべを垂れる

    火葬炉の前ではドラマが始まります。静かに手を合わせ見送るご遺族が大部分ですが、参列者の中には最後まで棺に手をかけ「炉の中に入れたくない」と抵抗する方もおられます。それでも炉の扉が閉まり中から「ゴォー」と火のつく音が聞こえてくると炉の前の全員の顔に、なにか吹っ切れたような表情が浮かびます。死者を火葬... 続きをみる

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  • 高齢者は詐欺に会います

    高齢者を対象にした調査によると様々な詐欺の連絡を受けたとか、誘いがあったとか、実際の被害に遭ったなどの経験がある人は、およそ20人に1人との恐ろしい報告が「株の学校ドットコム」から出されました。オレオレ詐欺だけでなく特に多くなっているのが株や不動産の投資詐欺です。お金に余裕のある高齢者のリストが詐... 続きをみる

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  • 死体の顔は変わるのです

    亡くなった方を病院から搬送してお布団に安置します。お顔やお身体が柔らかい内に出来るだけの処置をします。亡くなると身体の筋肉が固まる死後硬直が始まります。死亡直後から始まる硬直は12時間を過ぎるとピークを迎えます。こうなると手指を胸元で組ませるのがとても困難になります。お顔の硬直は下あごから始まりま... 続きをみる

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  • お地蔵様にご注意下さい

    街中を歩いてみると、交差点脇とか踏切の傍、そして道路の端に石で作られたお地蔵様を見つけることがあります。見かけた方が手を合わせている光景に遭遇した人もあるでしょう。親しみをこめて「お地蔵様」と呼ばれていますが、正式にはインド生まれの地蔵菩薩と言う仏様です。サンスクリット語ではクシティ・ガルバと言う... 続きをみる

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  • 火葬後の灰の中から指輪

    火葬炉の扉が静かに閉まります。しばらくすると「ゴォー」と音が聞こえてきます。 炉の中の紅蓮の炎で仏様が旅立ちます。この時間帯は葬儀屋にとって、少しホッとできる時間なのです。お迎え、納棺、通夜、告別式、出棺、と緊張した時間が続き、やっと火葬炉に納めます。90分程の焼き上がりを待つだけの時間です。喪家... 続きをみる

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  • お布施は結構難しいです

    宗教離れと言われていますが、お葬式の時に、お寺のご住職を呼び読経をお願いするご家族はまだまだ多いです。特に、先祖代々のお墓がお寺の境内にあるとか、昔から檀家としてお付き合いがあるご家庭では、お葬式には必ずお寺を呼びます。そしてお葬式前にご住職に渡さなければならないのが「お布施」です。久しぶりのお葬... 続きをみる

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  • 孤独死が発見されるには

    一人暮らしの高齢者が一番気にする事があります。それが、万が一このまま死んだら気づく人がいるのだろうかと言う心配です。お風呂に入っている時、トイレでいきんでいる時、飲みながらテレビの前で笑っている時、そしてベッドで熟睡する前の眠気が襲ってくる時などふっと頭の隅によぎる様です。終活の相談でも孤独死を避... 続きをみる

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  • 損傷の酷いご遺体の前で

    葬儀屋になり、いろいろな状態のご遺体に接してきました。皆様は自分が亡くなった時は、布団に寝かされた綺麗な身体を想像するのでしょう。 周りの家族が「今にも起きてきそう。良く眠っているみたい」と周りを囲む、幸せな最期を考えているかもしれません。 警察からお迎えの連絡が入りました。検視の済んだご遺体の引... 続きをみる

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  • 願いは白いご飯を食べる

    ご自宅に安置されたご遺体の枕元に一膳飯(いちぜんめし)が置かれます。一膳飯というのは亡くなった人にお供えするご飯のことです。お茶碗に山盛りに盛りつけて真ん中に箸を立てます。一杯飯(いっぱいめし)とか枕飯(まくらめし)とも呼ばれます。山盛りの白米ごはんを出すのは、この世に別れを告げて、あの世へと旅立... 続きをみる

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  • 互助会の積み立ては疑問

    国民生活センターに寄せられた相談の内「お葬式の苦情」にかかわる内容が2024年度に978件もあり過去最多を更新しました。すべてが料金設定に対する苦情です。例として「ホームページを見て連絡して説明を受けたら記載の金額よりも大幅に高額になった」「葬儀屋がよく説明をせずに次々と余計なオプションを付けて高... 続きをみる

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  • 不思議と雨が降るお葬式

    先ほどまでポツポツと降っていた雨がお通夜の開式時間が近づくと止みました。まるで会葬者の皆様が濡れないように心を配ったと感じました。お通夜が終わり家族だけが棺の周りを囲むころまた強く降り出しました。最後のお別れを惜しむ故人の涙のようです。翌日の告別式の日も、どんよりとした今にも一雨来そうなお天気でし... 続きをみる

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  • この経は心臓によくない

    本日のお坊様の宗派は臨済宗です。このお坊様が御経を読む時に、葬儀屋の私がひそかに楽しむ場面があります。ご参列の皆様が悲しみのどん底にある時に葬儀屋が「楽しみ」などと言うのは極めて不謹慎な考えだと責めないでください。決してお葬式の施工を楽しんでいる訳ではありません。しいて弁解するなら、自分だけが知っ... 続きをみる

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  • 火葬前に抱いてあげたい

    お手伝いがとても辛いお葬式があります。小さなお子様が旅立つ時間です。それも、まだ幼稚園や保育園の入学前に、亡くなってしまう小さな亡骸と対面した時は「なぜ、このような幼い子供が亡くなってしまうのだろう」と、死者に慣れた私でも理不尽を感じながら納棺に臨みます。悲しみをこらえながら自分の子供のお葬式の打... 続きをみる

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  • 父親が手作りの水子棺桶

    「小さい棺桶をください」こう言って事務所の入り口に立っていたのは若いご夫婦でした。女性はフワフワの産着を着せた赤ちゃんを抱いています。その赤ちゃんは泣き声をあげませんでした。死産とは妊娠12週以降に胎児が死んだ状態で生まれることを言います。12週未満の死産児の場合は人間とは認められず届け出はいりま... 続きをみる

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  • 自衛隊隊員の旅立ちです

    家族が選んだ遺影写真は自衛官の制服を着用していました。左胸の「陸上自衛隊き章」の下には防衛記念章及び防衛功労章が並んでいます。お手伝いさせて頂いたお葬式は、陸上自衛隊隊員が故人様でした。小隊のリーダーとしての人望も厚く、活躍されていた数々の功績が左胸に並んだ記章で表されていました。 「大学をご卒業... 続きをみる

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  • 遺骨を一切引き取らない

    ゼロ葬とは宗教学者の島田裕巳氏の「0葬あっさり死ぬ」から出てきた言葉です。火葬後に立ち会った遺族が火葬炉から出た遺骨を引き取らないで立ち去る事と説明されています。骨壺に遺骨を納めることすら行いません。台車の上の焼骨をそのままにして帰ります。故人の形見として残したお骨を、一切持ち帰らないとの考えに皆... 続きをみる

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  • 金属のお骨が出てきます

    火葬炉の扉が開きます。集合している皆様が一瞬、緊張する様子が伝わってきます。「もし、黒焦げ生焼けの姿が出てきたら」絶対にそのような事は無いのです。火葬の途中に、職員が炉の後ろの窓から何回も確認しています。毎回、綺麗に焼けた白骨が出てきますが、この頃は台車の骨の中に金属が見つかることが多くなりました... 続きをみる

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  • 孫が手作りした死に装束

    お顔に白い布をかけたお婆ちゃんの枕元に、大きな荷物を持って先ほど帰ってきたお孫さんが座っています。共稼ぎのご両親の代わりに、今、横になっているお婆ちゃんが、生まれた時から世話をしてくれてここまで大きくなったと後で聞きました。打ち合わせも終わり、ご自宅をお暇しようとした時にお嬢さんが質問してきました... 続きをみる

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  • 髪の毛と爪を残しますか

    小さな棺に収まった男の子は、まだ小学校に入る年齢までも届いていませんでした。突然の事故でした。救急搬送されてから一ヶ月、病院ではスタッフが懸命な治療を行いました。しかし、頭蓋骨の半分が無くなるという事態では存命は難しかったのです。包帯でグルグル巻きにされた頭は、お母さんが手作りした毛糸の帽子で包ん... 続きをみる

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  • お葬式はいくらかかるの

    身近な人との別れは急に来ます。残された家族は死去を悲しむ間もなくお葬式の準備に追われます。最初に考える問題が費用です。お葬式にはある程度のお金がかかることは知っていますが、実際にどのくらいの出費になるかは見当もつかないと言う人が多いのです。株式会社NEXERが調査した「葬儀の費用」のアンケート結果... 続きをみる

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  • 旅立つ子に送る親の一言

    棺桶に横たわっているのは享年13歳の中学一年生です。最期に覗き込んだ父親が静かに声をかけます。「気を付けて行けよ」亡骸にかける言葉をずいぶん聞いてきましたが、このフレーズは初めて耳に入りました。親子の絆を感じた瞬間でした。 検視が終わったと連絡が来たのは警察の安置室からでした。校舎の屋上から飛び降... 続きをみる

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  • 来世も夫婦で暮らしたい

    電話が鳴りました。故人の苗字と住所ですぐに気がつきました。2ヶ月前に奥様を亡くし落胆していた喪主様でした。出棺前の棺桶に取りすがり 「向こうで待っていてくれよ。おれもすぐに行くから。来世も夫婦で暮らそうな」 と、囁いていた優しいお顔を思い出しました。 お迎えの寝台車を走らせました。やつれてはいまし... 続きをみる

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  • 自殺の葬式が減りません

    火葬炉に飲み込まれる棺にそっと声をかけました。「お疲れ様でした」。見送る家族はどなたも泣いていません。それどころか疑問と驚愕と後悔の表情が見て取れます。棺の中の故人はまだ寿命は充分に残っているのに自ら旅立った自殺者です。人はなぜ自殺をするのでしょうか?葬儀の仕事に就いて驚いた事があります。自殺で亡... 続きをみる

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  • 愛する妻に捧げる自殺死

    死因は縊死でした。首を吊る自殺です。まだ若い奥様が悲しみの表情を見せながら、喪主として、ご主人の葬儀の打合せに、しっかりとした口調で切り出しました。 「参列者は100名前後になります。自殺という最期でしたが、主人の決意を参列者に理解して欲しいのです。そして命や人生を見つめ直す機会にして欲しいのです... 続きをみる

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  • 亡くなった夜に熟睡した

    打ち合わせを始めています。自宅で介護していたお婆ちゃんが往生なさいました。喪主を努める娘さんが、心にわだかまっていただろう思いの丈を吐き出しました。「亡くなった日の夜に、こんな日に『眠れるだろうか』と思いながらベッドに入りました」寝て良いか悩みながらも、翌日のお葬式に備えてベッドに入ったそうです。... 続きをみる

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  • ご遺体と記念撮影は疑問

    通夜式が終りました。弔問客やご親族もお帰りになった深夜のホールでの出来事です。お線香守りの親族の若者が数人棺の周りにいました。なにか騒がしいなと思い、式場を覗いてみます。なんと棺桶の蓋が外されて開いています。横たわった仏様のお布団が半分はがされています。そしてスマホを代わる代わる差し出して、ご遺体... 続きをみる

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  • 遺品買い取り業者に注意

    終活で断捨離中の方や、親を旅立させて遺品を整理中の方々からよく聞かれる話題があります。それが「遺品買い取り業者」の相談です。テレビコマーシャルでも見ますしポストにチラシも入ります。近頃は電話もかかってくるようです。ほとんどの方が「どうせ捨てる物が、お金になれば嬉しいし、万が一のお宝の場合は、一攫千... 続きをみる

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  • 妻に先立たれ壊れる生活

    夕方「胸が苦しい」と訴えた奥様は救急車の中で息を引き取りました。親戚付き合いが苦手でしたのでお葬式は家族だけで行われました。遠方に居住する一人息子さんのご家族が参列されます。憔悴した喪主様に息子さんが「オヤジ一人で生きていけるのか」と声をかけます。「大丈夫だ」と答える姿がカラ元気に見えました。葬儀... 続きをみる

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  • 霊柩車とわからないので

    「近頃霊柩車を見かけましたか」と質問します。ほとんどの方が「この頃見ていない」と答えるはずです。昔は霊柩車をよく見ました。宮型霊柩車はその特徴的な外観から遠くからでもすぐにわかりました。小さい頃に「霊柩車を見たら親指を隠せ」と言われたことはないでしょうか。「親の死に目に会えなくなるから」が理由だと... 続きをみる

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  • 死後見えない世界で存在

    お葬式が終わると、どなたも考える事があります。それは「人は死んだら何所に行くのだろうか?」です。あの世、極楽、天国、黄泉の国、様々な言い方をされる別の世界です。世界の人が考え出した幾つかの宗教も亡くなった後に暮らす場所を示しています。大多数の人は「死んだ後は別の世界で過ごすのだろう」と朧気な考えを... 続きをみる

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  • 外国に無い寝たきり老人

    入院中のほとんどの患者が、自力では動けなくなり寝たきりで死去を待つ状態の老人病棟には特有の臭いがあります。入った途端にプーン鼻にきて気づくのはウンチの匂いです。入院している大部分の患者がオムツをつけています。なんとか動ける患者もベッド脇の椅子型ポータブルトイレで排泄します。認知が進むとウンチやオシ... 続きをみる

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  • 愛妻の為に死を選んだ夫

    死因は縊死でした。首を吊る自殺です。まだ若い奥様が悲しみの表情を見せながら、喪主として、ご主人のお葬式の打合せに、しっかりとした口調で切り出しました。 「参列者は100名前後になります。自殺という最期でしたが、主人の決意を参列者に理解して欲しいのです。そして命や人生を見つめ直す機会にして欲しいので... 続きをみる

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  • 親子の介護は地獄になる

    旅立つ人が望むのは「最後は自宅で死にたい」です。見送る家族の願いも「最後は自宅で旅立させたい」です。ところが、この願いはとても難しいのが現状です。長寿化が進む現代の日本において、介護はもはや一部の人だけの問題ではありません。誰にとっても明日の自分になり得るのです。「自分に介護が必要になったら、ある... 続きをみる

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  • 霊柩車運転手の旅立ちに

    闘病生活の末に亡くなった故人は人生の半分以上「霊柩車の運転手」をしていました。弊社でも自社の霊柩車が出払った場合、急遽お願いをして、ずいぶん助けられました。奥様は火葬場の職員でしたので、我々スタッフの間では火葬場に行った際に奥様から「病気で先行きが短い」と聞いていたそうです。仕事の関係もあり、故人... 続きをみる

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  • 危篤の連絡を受けた時は

    高齢者の家族を病院や介護施設に預けているお家では、深夜とか明け方に着信音を聞くと「その時が来たか」と身構えて電話に向かうそうです。受話器の相手の医師や看護師から「危篤状態ですから、すぐにいらしてください」との言葉を聞くと、急いで出かける準備に取り掛かります。 危篤の連絡が突然である事もあれば、長い... 続きをみる

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  • 火葬炉は怖いと思う方へ

    火葬炉の前でお寺様が炉前勤行を行い職員が棺の乗った台車を炉内に押し込み始めます。ぽっかりと開いた炉内を全員が興味津々で覗き込みます。耐火煉瓦で出来た小さいトンネルの中は真っ暗です。炉の扉が閉まります。しばらくするとボッと着火音が響き、火葬炉全体がゴーゴーとうなり始めます。今、貴方は身体中を1200... 続きをみる

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  • 貴方の死ぬ時を教えます

    日の出までには、まだ数時間あります。深夜3時過ぎは、人通りが一番少なくなると言われています。この時間になると何故か電話が鳴るのです。 「亡くなったので、お葬式をお願いします。すぐに病院に迎えに来てください」 ほとんどの方は病院で亡くなります。お医者様が死亡を確認すると、その後看護師さんが エンゼル... 続きをみる

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  • 霊柩車をあおらないでください

    「霊柩車を見かけたら親指を隠せ」 と、言われませんでしたか? 理由は亡くなって間もない魂は、まだ成仏していないので、その魂が親指の爪の間から 入り込むと考えられていた迷信からです。 親の死に目に会えなくなるからと言う地方もあります。 霊柩車と聞いて皆様がイメージされるのが神輿の装飾を載せている「宮... 続きをみる

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  • 本音が出てきた喪主挨拶

    喪主挨拶はお通夜や告別式において喪主様が、ご会葬の皆様に対して行うご挨拶です。参列の各人へ御礼の気持ちを伝え、故人の生前のご厚意への感謝を述べます。お通夜の席では、ご住職による読経と焼香が一通り済んだ後に喪主挨拶を行います。お坊様が退席し通夜振る舞いに移る前が喪主挨拶のタイミングです。告別式では、... 続きをみる

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  • 骨を食べてもいいかしら

    半年程前にご主人を亡くされたお婆ちゃんのご自宅へ納骨の相談に伺っています。公営墓地に購入したお墓があります。まず墓石に戒名と死亡日を彫刻してもらうために墓碑銘の掘り込みを石材店に手配します。そして納骨当日に墓石の移動とカロートの開閉を行うように連絡をします。カロートとは墓石の下の地面を掘り地下室に... 続きをみる

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  • 十円を棺に入れて下さい

    納棺式をすすめています。ご主人を亡くされたお婆ちゃんが憔悴した様子で棺桶の傍に座っています。安置されているお布団の横に並べられた副葬品を順番に納めながら「他に何か入れてあげたいお品はありますか?」と尋ねます。お婆ちゃんから、握っていた掌を開いて「これを持たせてください」と差し出された品がありました... 続きをみる

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  • 上手に使えない骨上げ箸

    火葬炉の扉がゆっくりと開きます。待合室に連絡が入り集まったご遺族の皆様が凝視するなかで静かに白骨が姿をあらわします。炉からお骨が出てくる瞬間は、全員に一瞬緊張が走ります。もし黒焦げ半生の死体が出てきたらどうしようと思うようですが、ホラー映画ではないのでご安心ください。火葬場の職員さんは、絶えず小窓... 続きをみる

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  • 最後の呼吸は吸い込んで

    「とても穏やかな旅立ちでした」ご家族から最後の様子が語られます。亡くなる一週間前から食べ物を一切取らなくなったそうです。三日前からはお水も飲まなくなりました。かかり付け医は点滴を勧めましたが、医療経験のある家族は断りました。半日前から口を開けて呼吸をする下顎呼吸の状態が始まりました。喘いでいる姿に... 続きをみる

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  • 全スタッフが見送る玄関

    そこのホスピスと呼ばれる病院には初めて伺いました。弊社からは離れた場所でしたので、ご縁はありませんでした。ご実家が会館の近所でしたので「亡くなられた時は少し遠いけど迎えに行って欲しい」と相談されていました。早朝に寝台車を出しお昼前に綺麗な病院の前に着きました。初めての病院でしたので目立たぬように寝... 続きをみる

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  • 生まれ変わりを見ました

    あなたは生まれ変わりを信じますか?仏教の死生観は輪廻転生(りんねてんしょう)で成り立ちます。輪廻転生とは死後、生まれ変わることです。初めての土地なのに、前に尋ねた記憶がよみがえる人がいます。小さい子供が生まれる前の記憶を話す事があります。又、夫婦で可愛がっていたペットが奥さんの妊娠が解かると元気が... 続きをみる

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  • 黙祷の時間は祈りません

    終戦記念日や災害の式典などでは黙祷の場面がニュース映像で流れます。お葬式の開式やお別れ会、社葬などでも黙祷が行なわれます。皆様、黙祷の役割はご存じですか?亡くなった方に向けて行われる参列者全員の黙祷には、一応の決まりごとがあります。 黙祷とは無言で祈る事だと思う人が大部分です。「黙」は声を出さない... 続きをみる

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  • ご遺体の匂いは厳禁です

    熱波が渦巻いている猛暑の日とか、雨模様でジメジメした湿気がこもる日の部屋の中では、どうしても臭いが気になることがあります。スーパーの棚にはずらりと消臭剤が並んでいます。近頃は体臭や服の匂い、又部屋の匂いにも敏感になり、周りを気にする方も増えています。実は、葬儀屋も病院や介護施設からお連れしたご遺体... 続きをみる

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  • 褒められる白骨になるぞ

    「まもなくお骨上げのお時間です」火葬場職員が収骨の案内を始めます。控室で待っていた家族と親戚が少しドキドキしながら火葬炉前に集まります。炉の扉が開き、中から綺麗に焼けた白骨が出てくると、皆様の口からため息のような吐息が出ます。悲しみで溢れたお葬式から、何か吹っ切れたような雰囲気になるのが、この骨上... 続きをみる

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  • この宗教を誤解していた

    「エホバの証人の家族ですが、そちらでお葬式が出来ますか」電話先が聞いてきました。お葬式が行われる宗教は8割以上が仏式です。それ以外は神式、キリスト式、創価学会、天理教そして新興宗教と言われる幸福の科学や今回お話をするエホバ証人などがあります。 エホバ(ヤハウェ)とは全知全能の神のことです。イエスキ... 続きをみる

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  • 気付いてください霊柩車

    「霊柩車を見かけたら親指を隠せ」と言われませんでしたか?理由は亡くなって間もない魂は、まだ成仏していないので、その魂が親指の爪の間から入り込むと考えられていた迷信からです。親の死に目に会えなくなるからと言う地方もあります。霊柩車と聞いて皆様がイメージされるのが神輿の装飾を載せている宮型霊柩車ですが... 続きをみる

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  • 担当不在の小さなお葬式

    「アナタが担当者と名乗ってくれて本当に良かった。今回、何事もなく心配せずに無事に母を送ることが出来たのもアナタの親身なお手伝いのおかげだ。本当に相談できる担当者が決まっている心強さに、今回は、安心した、有り難う」今回お手伝いできた喪主様から葬儀屋冥利につく「お礼の言葉」を頂きました。葬儀屋として本... 続きをみる

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  • 葬儀屋もミスをしますよ

    この仕事は失敗が許されません。「ゴメンナサイ、やり直します」の言い訳が通らないのです。冠婚葬祭はすべて二度と繰り返しが出来ないと言われますが、特に、お葬式は「もう一度お願いします」が出来ません。どのようなお葬式の形であろうと出席人数が多くても少なくても、決して準備に気を抜くことが出来ないのです。 ... 続きをみる

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  • 娘の遺言は誰も呼ばない

    火葬炉に入っていく娘さんの柩を見送るのは、父親と私の二人だけでした。これまでも寂しいお葬式は何度か経験があります。行路病死人と呼ぶ身元不詳のホームレスを役所の担当者と見送る時とか、生活保護の世帯で家族がこない場合などは二人だけで立ち会いました。しかし今回は「故人の遺言で立ち合いは、私だけです」と最... 続きをみる

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  • 棺に入れたチョコレート

    昨日はマスコミが騒ぐバレンタインデーでした。皆様、この日は神父様の亡くなった日だと知っていましたか?バレンタインデーの起源はローマ帝国時代に司祭ウァレンティヌスが2月14日に処刑された事に由来しています。当時のローマ皇帝クラウディウス2世は「若者が戦争へ行きたがらないのは、故郷に残る家族や恋人と離... 続きをみる

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  • 葬儀屋はもうかりまっか

    終活の相談で来館されたお客様や、そろそろ準備をと考え葬儀会館を見学された方から、帰り際にいきなり「葬儀屋は儲かるでしょう」と言われることがあります。世間では「人の不幸につけ込んでボッタクリのあくどい商売」と思われているのは覚悟していますが、どうやら、それに加えて、皆様の中には儲かる商売として葬儀屋... 続きをみる

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  • なぜ死体はこんなに重い

    ほとんどの方が出棺の時に棺桶を持ちあげると、「エッ」というお顔をされます。指先にかかる棺桶の重さにビックリされるのです。たいして大きくないお婆ちゃんやお爺ちゃんでも、ご遺体になり棺桶に横たわると、結構な重さを感じるのです。 人は生気が無くなると体重がいっぺんに増えるように感じるのは何故でしょうか。... 続きをみる

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  • 棺桶に入ったチョコレート

    未明に、病院にお迎えに伺いました。   お腹には、まだ、栄養チューブが、突き刺さっていました。 食べ物を、口から摂れなくなって数か月の、闘病生活でした。 「お酒が飲めないせいか、スイーツが大好きでした。もっと  ケーキやアイスクリームを食べさせてあげたかった」 砂糖水を凍らし、小さくした... 続きをみる

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  • 葬儀屋からのアドバイス

    葬式の話しなど縁起でもないと言わないで下さい。 どなたも、一生に一回は、ご自分を含めて経験なさるのです。 しかし昨今、核家族化も進み、ご近所とのお付き合いも薄れ、 ご葬儀の知識を持つ方は、非常に少なくなってきました。 先日、親を亡くして、お葬式を無事に済ませた知人は、 「葬儀とは究極の衝動買い」 ... 続きをみる

    nice! 34
  • クリスマスの日の想いで

    本日はクリスマスです。この日を迎えると思い出すお葬式があります。この「おくりびとの日記」を綴るきっかけになった出会いでした。「クリスマスまではどうしても生きていたい」と願いながら旅立った仏様がいました。過去ブログにも載せましたが、皆様にもう一度お伝えしたくなり再掲載させて頂きます。 打ち合わせの時... 続きをみる

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  • 夫は風になり帰ってくる

    「千の風になって」と言う歌謡曲が大ヒットした時に、我々葬儀関係者は心配しました。特に墓地販売、墓石販売、霊園関係者は死活問題だと大騒ぎになったと聞いています。歌詞の元になったのは作者不詳の英語の詩「Do not stand at my grave and weep」です。この詩を新井満氏が日本語に... 続きをみる

    nice! 188
  • 息子が育てたひまわりを

    最愛の息子との別れは突然きました。それは心が壊れるほどの辛く悲しい経験でした。予想もしていない別れは、当人にとって現実逃避したくなるほどの辛い時間になりました。人生を大きく変える出来事は突然一本の電話から始まりました。6歳の息子の交通事故を知らせる内容でした。驚いて容態を尋ねる質問に、警察は一切答... 続きをみる

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  • 親戚への香典返しは悩む

    お葬式の規模が小さくなりました。そして一般参列者からの香典を受け取る習慣も廃れてきています。ほとんどのお葬式で、受付に「故人の遺志によりお香典はご辞退いたします」との案内を出します。お葬式という急な出費を周りが金銭で支えることから始まった香典文化ですが、ご近状や地域のコミュニティの絆も薄れる現在で... 続きをみる

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  • お斎は亡き母の手作りで

    お斎(おとき)とは、お通夜、告別式、法事などの仏事の後に行われる食事会を指す言葉です。地域によっては「出立ちの膳」と言って出棺前に振舞う食事を言います。通夜振る舞いや法要後の精進落としも「お清め」と呼ばれるお斎に含まれます。一般的には「おとき」と読みますが地域によっては「おとぎ」と濁って言います。... 続きをみる

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  • なぜか燃え残った千羽鶴

    納棺式に伺います。お休みになっている故人の枕元に、棺の中へ入れて欲しい品々が並んでいます。故人が良く着ていたお洋服とか最後まで食べたがっていたお菓子とか、それぞれの思いを込めた品々です。そこに、大きな束の千羽鶴が置いてありました。一瞬「困ったな、今回はなんと言って断ろうか」と考えを巡らせます。 折... 続きをみる

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  • 火葬は友引の日がお勧め

    火葬炉が混みあっています。超高齢化社会で毎日大勢の死者が出ている日本です。2024年の日本の死亡者数は161万8684人でした。これは全国で31秒に1人が死去している計算になります。1日で亡くなる人数は3,944人。こうなると火葬炉がパンクする事態になります。近年、都市部では火葬までに待たされる日... 続きをみる

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  • 棺に叫ぶ言葉はお母さん

    玄関ホールに霊柩車が横付けされて後部の扉が開いています。間もなく出棺になります。参列者皆様の手で、故人が横たわった棺の中に別れのお花が山ほどに入れられています。近づいてきたスタッフが「そろそろお棺の蓋を閉めさせていただきます」と喪主様に声をかけます。喪主様が最期に故人にかける言葉は色々ですが、母親... 続きをみる

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  • 貴方の数珠はありますか

    お通夜の時間が近づくと参列者が集まり始めます。どなたの手にも、お数珠が下げられています。お数珠は仏式の通夜や葬儀に参列する時とか、法事に出席する際には欠かせないものです。ところが近頃の若者は、このお数珠を持ってこないで参列する方を多く見受けるのです。そして焼香の順番になると、持っている人の数珠を終... 続きをみる

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  • 亡くなった後に困る物は

    お葬式の打ち合わせを始めています。「遺影写真を作りますので故人のお写真を選んでください」と伝えます。押し入れの中から数十冊のアルバムが出てきました。「あまり、お若い時のお写真より、今のお顔の面影を残してある、お写真で正面を向いて、お一人で写っていて、ご家族が素敵だと思われる数枚を選んでください」と... 続きをみる

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  • 葬儀屋選びのアドバイス

    ほとんどの方が「亡くなってから葬儀屋を選ぶ」と言います。「臨終を迎えた病院で看護師さんから勧められた葬儀屋にそのままお願いしました」と言われるご遺族も多いのです。その結果、思いもよらない立派なお葬式になり、終わった後、請求された金額も驚くほど高価で、支払い時に悔やまれた人も多く出てくるのが現状です... 続きをみる

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  • 大切な人を亡くした後は

    お葬式と言うイベントは最愛の人との永年の別れを実感する場です。結びつきが強い故人との別れは、その後、家族のそれぞれの心を傷つけます。お葬式が終わり、心の痛みを感じ具合が悪くなる人は多いのです。その病んだ心の緩和を図るのがグリーフケアです。グリーフケアとは大切な人を失った喪失感や悲嘆(グリーフ)に寄... 続きをみる

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  • 徘徊老人死亡は警察沙汰

    警察庁が令和5年に届出があった徘徊からの行方不明者数は1万8千人と発表しました。高齢者の徘徊は認知症による周辺症状の一つです。記憶障害や見当識障害などの認知機能の低下が原因で起こります。徘徊は本人だけでなく家族などの介護者にも大きな負担となります。今回のブログは、徘徊からの死去された故人を送ったご... 続きをみる

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  • 担当が親身になるお葬式

    ひと昔前は葬儀屋と言う職種は家内工業で365日24時間勤務のブラック企業の代名詞のように言われていました。現在は働き方改革の指導もあり、チームを組んで施工にあたるようになり無理な働き方は少なくなってきています。それでも、他企業に比べると時間も不規則ですしストレスも多い仕事だと感じることもあります。... 続きをみる

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  • ある高齢者の死因は自殺

    65歳以上の人数が全人口に対して7%を超えると「高齢化社会」そして21%を超えると「超高齢社会」と呼ばれます。日本は2010年に23%を超えて超高齢社会に入りました。我が国は80歳を越えても生き続ける超高齢者がとても多い国なのです。皆様のご近所さんにも超高齢者を見ませんか?超高齢者は少しずつ身体が... 続きをみる

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  • 遺族の心を和らげた手紙

    家族葬を行っている葬儀会館での出来事です。入り口に1人の女性がやってきました。「〇〇さんのお葬式はこちらでしょうか?」「はい、ただいまホールで行なっております。ご案内いたしましょうか?」「いいえ、家族葬だと伺いましたので、参列はご遠慮させていただきます。ですが、この手紙だけ喪主様にお渡し願いますか... 続きをみる

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  • 六文銭の舟賃を持たせて

    納棺を始める前に亡くなった人には死装束(しにしょうぞく)に着替えてもらいます。この装束は死者が身につける着物です。この衣装に召しかえるのは、これからの旅立ちに必要と言われるからです。元々は経帷子(きょうかたびら)と呼ばれていました。現在でも四国の巡礼者や修行僧は着ています。装束の他にも様々な物を持... 続きをみる

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  • ありがとうございました

    このブログをご覧の皆様方、いつも開いて頂きありがとうございます。始めた時は葬儀屋の書くブログなどは、縁起でもないお葬式の話ばかりだから、誰も興味が無いだろうと思っていました。それでも終活ブームのこの頃ですから何方かの参考になれば幸いですし、お葬式を考えるお手伝いになればと思い直し綴り始めました。 ... 続きをみる

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  • ご遺体の無いお葬式です

    参列者が焼香を捧げている祭壇には棺桶がありません。通常なら告別式の後は出棺になり、火葬場に向かうのですが今回は火葬炉の予約はしていません。そもそも棺桶に入れる死体が無いのです。「遺体が無い」状態でお葬式を行うのが可能なのかと疑問を持たれる方もいると思います。お葬式は死体が無くても出来るのです。 亡... 続きをみる

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  • お坊様への苦情あれこれ

    先日、お勤めに来られたご住職の出来事です。大変なご高齢で周りの皆様からは「もう引退してもらおう」との声も上がっていると聞きました。ところが本人の頭には「引退」の一文字も考えにありません。檀家のお葬式の為ならば「這ってでもお勤めをする」と断言しているようです。本日のお通夜式にも、アチコチぶつけたよう... 続きをみる

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  • しっかりと休んで悲しむ

    お葬式の後に「ドッと疲れが出て寝込んでしまった」というお話を聞くことが多くなりました。送り出す家族の高齢化が進んでいるのも原因の一つだと思います。お葬式を済ませた後は、年齢の若い方でも疲労困憊になる方が大部分です。弔事は急に訪れます。思いもよらぬ出来事に精神や肉体がついていかないのです。 特に事故... 続きをみる

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  • 別れはいってらっしゃい

    告別式も無事に進行し間もなく出棺のお時間です。祭壇の棺が下ろされ、ふたが開けられ、皆様の手でお別れのお花が入れられています。棺の中で眠っている故人に、家族、親戚、参列者が、お別れの言葉を次々とかけていきます。かたちある身体を見る最後の時間です。棺を覗き込む皆様から、さまざまなお別れの言葉が聞こえて... 続きをみる

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  • 永代供養は永遠ではない

    お葬式が無事に済み、火葬場からお骨を持ち帰る家族が次に考えることがあります。この遺骨を納める場所です。自分のお墓が用意してあるという方は少ないのです。高額の墓地使用料を支払い、自前で墓石を建立したお家は、その後、管理費を支払う限り永遠にお墓を使うことが出来ます。これを墓地の永代使用といいます。 し... 続きをみる

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  • お葬式は今日も雨だった

    先ほどまで、ポツポツと降っていた雨がお通夜の開式時間が近づくとやみました。まるで会葬者の皆様が濡れないように配慮したように感じました。お通夜が終わり家族だけが棺の周りを囲むころ、雨がまた強く降り出しました。最後のお別れを惜しむ故人の涙のようです。 翌日の告別式の日も、どんよりとした今にも一雨来そう... 続きをみる

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  • 介護士が望んだ死にざま

    施設の裏の入り口からストレッチャーを押して館内に入りました。途端に気がつくのが、特有の臭いです。プーンと臭います。ウンチの匂いです。認知症の進んでいる高齢者で、各部屋のベッドが占められています。ほとんどの患者が寝たきりで死を待つ、この特別養護老人ホームには、目を背けるような光景があります。 入院し... 続きをみる

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  • 創価学会の友人葬は見事

    お通夜の時間が近づくと、会社帰りのスーツのおじさん達や、買い物帰りの普段の服装姿のおばさん達が集まり始めます。故人と面識ない方が大分部です。祭壇前に曲録(きょくろく)の名がつく椅子があります。そこにはお坊さんがいません、いつも袈裟を着たお坊さんが座る椅子に、今日座っているのは、普通のスーツを着た儀... 続きをみる

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  • 来世でも夫婦ですか

      ご依頼の電話が鳴りました。   故人の苗字に聞き覚えがありました。  「先月、お世話になりました○○です。父が亡くなりました」 一月前に奥様を亡くし、落胆していた喪主様のお顔を思い出しながら、   病院へ、お迎えの寝台車を走らせました。 やつれてはいましたが、ホッ... 続きをみる

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  • 今年も有難うございます

    このブログをご覧の皆様方、いつも開いて頂きありがとうございます。始めた時は葬儀屋の書くブログなどは、縁起でもないお葬式の話ばかりだから、誰も興味が無いだろうと思っていました。それでも終活ブームのこの頃ですから何方かの参考になれば幸いですし、お葬式を考えるお手伝いになればと思い直し綴り始めました。 ... 続きをみる

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  • 戒名を幾らで買いますか

    お葬式のお勤めをお寺様にお願いをします。必ず聞かれるのが「戒名をどのようにいたしましょうか」と言うお尋ねです。ちなみに浄土真宗は法名と言います。ほとんどの喪家様はしばらく迷います。お寺様も懐に入る金額が上下する大事な商談です。「ご先祖様にはこちらの戒名を授けました。同様かそれ以上をお勧めします」な... 続きをみる

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  • 終の棲家を売って欲しい

    配偶者のお葬式を済ました高齢者の住み家に、何所で聞き込んだか不思議ですが、突然不動産業者が「家を売りませんか?」と訪ねて来ると聞いています。高齢者を狙う持ち家の「押し買い被害」が急激に増えていて日弁連から被害者の会対策を求める声も上がっているようです。押し買いと言うのは、突然家に押しかけてきた業者... 続きをみる

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  • 高齢者の徘徊死亡が多い

    耳たぶは、かじられていて無くなっていました。唇も形をとどめていません。眼球も一つほじくられていました。前日の午後から行方不明になっていた、お爺ちゃんは朝方、畑の側溝に横たわっている状態で発見されました。犬の散歩に出た主婦が見つけ腰を抜かして警察に電話したそうです。近頃野犬の姿はすっかり見なくなりま... 続きをみる

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  • 受け継がれたネックレス

    旅立ったお婆ちゃんのお葬式の打合せをしています。老夫婦が助け合いながら暮らしてきたリビングで、憔悴したお爺ちゃんと向き合っています。連れ合いを亡くされたショックで今にも倒れそうなお爺ちゃんでしたが、奥様をしっかりと旅立させると覚悟してからは喪主の務めをなんとか果たしています。突然玄関が開きました。... 続きをみる

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  • 遺族に後悔の残る家族葬

    ご近所の世話を焼く事が趣味のような、お爺ちゃんが突然亡くなりました。70代後半でしたが、いままでは病気も見つからず、まだまだ元気で過ごされていた日々でした。奥様とお二人の老後生活を楽しんでおられましたが突然の急変でした。救急搬送され運ばれた病院で虚血性心疾患と診断され旅立ちました。少し離れた場所に... 続きをみる

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  • 葬式は大変な作業ですよ

    高齢で介護施設に入っていたお父様を、無事に送り出した娘さんが四十九日法要も済み、一連の流れを想い出すように話し始めました。「お葬式って大変な作業の連続なのですね。葬儀屋さんのおかげで何事もなく済ませられました。本当にありがとうございました」こう言って貰える時が葬儀屋として「至福」の時です。 お葬式... 続きをみる

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  • メイド喫茶の名は冥途だ

    厚労省が発表した人口動態統計によれば昨年の死亡者数は143万9809人です。これは前年の137万2755人から6万7054人増加しています。総人口に占める高齢者の割合は増え続け、そして次々と死んでいきます。この国では少子化対策は勿論ですが、同時に死に行く高齢者を元気にさせて健康寿命の延命も大きな課... 続きをみる

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  • 病院紹介の葬儀屋は高い

    病院のベッドに寝かされているお顔には白い布がかけられています。周りを囲んだご家族に看護師さんが冷たい言葉を告げます。「すぐに葬儀屋さんに連絡してください。なるべく早く運び出してください」ご家族にとっては、はじめて経験です。どの葬儀屋にするかなどの葬儀屋選びなど、したことがありません。当然悩み、顔を... 続きをみる

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