仏式のお葬式には必ずご焼香が行われます。焼香には線香に火をつけて香炉に立てるやり方と、このブログのプロフィール画像に使われている香炉の上の炭に、抹香をくべて煙をあげる方法があります。どちらもその香気によって仏前を清める為に行います。抹香の香りで故人の魂を静め、立ち上る煙で極楽への道標を示し、迷わず... 続きをみる
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お手伝いが辛いお葬式があります。逆縁(ぎゃくえん)と呼ばれる親が子供を送る葬儀です。特にまだ小さい子が急に亡くなるお葬式は気が重い施行です。しかし、ご縁で繋がった仏様ですからしっかりと送ってあげようと取り掛かります。逆縁のお葬式には、たとえ喪主でも親が火葬場に行ってはいけないという風習があります。... 続きをみる
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ほとんどが家族葬になりました。しかし家族葬を選ぶご遺族が一番頭を悩ますのが、出席をお願いする参列者の選別なのです。家族葬の特徴は出席者を限定する点ですが、喪主が自由に参列者を決められる分、どなたまでに連絡して参加をお願いするかの線引きがとても難しいのです。中には家族葬の文字通り、同居している家族だ... 続きをみる
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霊柩車を先頭に並んだ車列が火葬場に到着します。いくら公共の施設だと言っても、火葬場は初めて来る方が大多数です。当然皆様興味津々です。「どんなところだろう。記念に一枚」とスマホをポケットから出し始めます。火葬場は撮影禁止です。 ある程度の年齢の方は、常識として火葬場では写真を撮らないと知っていますが... 続きをみる
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厚生労働省が調べる人口動態統計で、家庭内で突然起こる不慮の事故で亡くなった方が年間13952人いたと発表しました。この数字は交通事故死の5646人の2倍以上になります。家庭内事故死で最も多かった死因は溺死です。そして死者の9割以上が65歳以上の高齢者で占められます。全員自宅のお風呂場で死んでいるの... 続きをみる
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いつか自分は必ず死ぬ、と知っているのは、人間だけだそうです。犬や猫などや、牛や豚などの家畜等は死を意識しないと学者は言っています。彼らは毎日を生きていて、病気になったり食べられたりで死ぬことは最期まで解らず、死にかけている最中も、なにが起きているか理解できないと解説しています。 死を意識し、なんと... 続きをみる
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お手伝いが辛いお葬式があります。逆縁(ぎゃくえん)と呼ばれる親が子供を送る葬儀です。特にまだ小さい子が急に亡くなるお葬式は気が重い施行です。しかし、ご縁で繋がった仏様ですから、しっかりと送ってあげようと取り掛かります。逆縁のお葬式には、たとえ喪主でも親が火葬場に行ってはいけないという風習があります... 続きをみる
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ご寺院控室から出てきたスタッフが顔色を変えて私に近寄ってきました。「お寺様がすぐ来てくれと呼んでいます」なにかとても怒っている様子だと付け加えてきました。私の気がついていない粗相でもあったかなと考えながらお部屋に向かいます。「葬儀屋、この封筒の中身を見てくれ。ちゃんと、喪主に相場の説明をしておくよ... 続きをみる
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皆様に質問します。近頃街中で霊柩車を見ましたか?ほとんどの方がこの頃見ていないなと答えるはずです。昔は霊柩車をよく見かけました。宮型霊柩車はその特徴的な外観から、遠くからでもすぐに分かりました。しかし現在は宮型霊柩車がすべて無くなり、代わりに目立たない外観の霊柩車が主流になりました。ひと目では気が... 続きをみる
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葬儀屋にもセールスで営業の方が訪れます。当然、売り込む品々は棺桶とか骨壺、線香、蝋燭などの消耗品が主体です。その他にも、祭壇に飾る、いつまでも腐らないフェイクの果物盛り合わせとか、祭壇にご本尊の掛け軸を掛ける時に使う、自撮り棒のように延ばせる軸かけ棒などの変わった品々もあります。 先日の商談では販... 続きをみる
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葬儀依頼の電話が入りました。今しがた亡くなったばかりだそうです。向った先は、救急救命センターの集中治療室でした。ベッドの上に、まだ、若いお婆ちゃんが、横になっていました。 お天気が良いので友人達とランチを楽しむため、お洒落をして出かけたそうです。駅の階段で突然の脳内出血で倒れました。階段を転がり落... 続きをみる
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今年は2月2日が節分になります。恵方は西南西です。チラシに恵方巻の宣伝が載るようになると思い出すお葬式があります。お顔の両側に、太く真っ黒な巻き寿司を置いたお婆ちゃんは、ゆっくりと火葬炉に入っていきました。恵方巻きの起源については諸説あります。大正時代に大阪の花街で節分に海苔巻きを食べて縁起を担い... 続きをみる
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ムラゴンの皆様は、ご両親を送られたお葬式の時に故人が左手の薬指にはめていた結婚指輪をどうされたか覚えていますか?葬儀屋は納棺時に火葬場からの注意事項を説明します。「金属類はご遺骨に色がつきますから、入れられません」そうなるとメガネ、ネックレス、ピアス等は外します。結婚指輪も金属ですから外すのが決ま... 続きをみる
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外国人から見ると日本人の宗教に対する考え方は理解が出来ないと感じるようです。世界からは宗教に無頓着な国民と言われていると聞きました。日本人の人生は、小さい頃から神社のお祭りを楽しみ、結婚式は教会で行い、安産祈願は神社で祈祷し、大晦日は除夜の鐘、お正月は初詣、2月はバレンタイン、春と秋のお彼岸にはお... 続きをみる
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ムラゴンの皆様の中で、目の前で「看取り」を経験された方はどのくらいおられるのでしょうか?看取りとは、無理な延命治療などは行わず、弱った方が自然に亡くなられるまでの過程を見守ることです。「看」という漢字には「よく見る」「見守る」という意味があります。人が亡くなる瞬間まで傍で立ち会うことを「看取る」と... 続きをみる
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皆様は火葬場に行った経験がありますか。ご家族や親戚のお葬式に参列された方は出棺の後に火葬場に同行して、棺を火葬炉に納め、お骨になるまで待機し、炉から出た白骨を全員で収骨した流れを想い出したはずです。火葬場は公共の施設です。地域によっては、古びて黴臭い施設もあり、最新式のピカピカの建物もあります。 ... 続きをみる
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あなたは亡くなりました。三途の川を渡りきるとそこが閻魔大王の居る裁判所です。閻魔大王は地獄を作った神様で、死者の魂を裁く裁判官として知られています。閻魔の名前は古代インドの神様「ヤマ」からきています。ヒンズー教ではヤマは人間として最初に死んだ人で、その後死人の国の王様になりました。閻魔大王は仏教で... 続きをみる
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お葬式に参列したことがある方は静まりかえったホールに流れるナレーションを聞いた記憶があると思います。お通夜や告別式の開式前に司会者から弔問の皆様に故人様を思い出す文面を語りかけます。弔問に来られた皆様の意識を、これから始まるイベントに気持ちを集中させるための目的がナレーションにはあります。 心を打... 続きをみる
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葬儀屋は地場産業です。新しい会館がオープンするとか、老舗の葬儀屋が店を閉めた等の地域の動静が気になります。たまにネットで「小さなお葬式」を検索します。紹介先に地元の葬儀屋が掲載されているかを調べます。過去ブログでも触れているように「小さなお葬式」は葬儀屋ではありません。葬儀屋の紹介斡旋業なのです。... 続きをみる
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一般弔問客が多く参列するお葬式の受付で慌てる人が次々と出る場面があります。キリスト教のお葬式と、神式のお葬式です。会社関係などで訪れた弔問客の中には故人の宗派などには関心を持たずに葬儀会館に来られます。いつもと同じ仏教のお葬式だと思いこむのです。受付に来て初めて「本日のお式はキリスト教です」とか「... 続きをみる
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葬儀組合の会合で話題になる項目があります。それが「火葬まで待たされる日数が増えてきている」です。少し前までは、亡くなったら病院からご自宅に搬送し、その日にご自宅での仮通夜を行いました。翌日が葬儀会場でのお通夜式、そして次の日が葬儀式及び告別式と進行して、火葬場に向かい火葬になりました。亡くなってか... 続きをみる
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終活セミナーでよく聞く言葉があります「私の葬式は、しなくていいから」です。お葬式をしなければならないと定めた決まりはありません。お葬式をしなくても法律上は問題ないのです。ただし亡くなった人に気がついたら、ご遺体を速やかにかつ適切に処理しなければいけません。さもないと故意に放置したとして死体遺棄罪に... 続きをみる
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お葬式には、さまざまな出費がかかります。初めて、お葬式を行う喪主様が一番戸惑われて、なおかつ一番解りづらいのが「お布施の金額」です。ご存じのようにお布施とは葬儀や法事の時にお寺様に手渡す謝礼金のことです。金額をお寺様に直接伺うと、大概は「お気持ちで」と答えが返ってきます。この答えで中身をいくら用意... 続きをみる
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お香典を持参してお葬式に参列します。四十九日の満中陰法要が過ぎる頃に、喪家様から香典返しが送られてきます。さてこの品を貰ったら皆様はどうされますか?当然「ありがとうございましたとお礼を言う」と答えた方は間違いです。一般的に香典返しにはお礼の言葉は不要とされています。しかし貰いっぱなしは気が引けると... 続きをみる
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突然のお別れでした。いつもと変わらぬ朝でした。「行ってきます」と出勤したご主人が職場で倒れました。死因はクモ膜下出血です。破裂脳動脈瘤とも呼ばれるこの病気は頭蓋骨内の表面膜を這う血管が突然切れることで発症します。脳内に大出血を起こして、ほとんどの人は病院へ運ばれる前に亡くなってしまう怖い病です。 ... 続きをみる
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皆様に質問します。「日本では一日に何人が死んでいるでしょうか」答えは約4000人です。これだけの人数が日本全国で一日に旅立ちます。4000人の死者を送るため葬儀会館では毎日のようにお葬式が行われ、火葬場は連日満員状態になります。「死人が増えると葬儀屋が儲かる」などと不謹慎な話はブログでは致しません... 続きをみる
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「結局、お葬式にはいくらほど、支払ったのでしょうね」と一周忌法要を済まされた奥様が話し始めました。「いえ、お葬式代が高かったと言っているのでは無いのよ。無事に送り出すことが出来て満足のいくお葬式で旅立させたのは良かったと思っています。でも、かかった金額はお葬式代だけでは済まなかったのに気がついたの... 続きをみる
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昨日は春分の日でした。この日を中日とする前後3日間の合計7日間を、お彼岸と呼びます。3月の春分の日の前後が春彼岸、9月の秋分の日の前後が秋彼岸です。我々が暮らしている、煩悩と迷いで溢れる現世の言い方を此岸(しがん)と呼び、苦しみから抜け出した安らぎの世界のことを彼岸(ひがん)と呼びます。 お彼岸の... 続きをみる
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お葬式の打合せの中で良く受ける質問があります。「子供に何を着せて参列させたら良いのでしょうか」と言う内容です。お葬式は久しぶりに会う親戚同士が集う場です。しばらく見なかったお子様のお披露目の会場でもあります。お母様方にとっては自分の子供を、どのように親戚一同に発表するかは大きな問題なのです。 簡単... 続きをみる
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葬儀業界で話題に上がるのが「近頃、急に増加した直葬」です。直葬(ちょくそう)とは納棺式、通夜式、告別式を含む一切の儀式事を行わずに、亡くなったらそのまま棺桶に納めて火葬場に運び、火葬のみをするお葬式の形態です。「じきそう」と呼ぶ地域もあります。焼くだけですが、葬儀屋のパンフレットでは「火葬式」とも... 続きをみる
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お迎えに行ったのは警察署の霊安室でした。ステンレスのベッドの上に検視後の裸の状態で寝かされていたのは、まだ若いお嬢様です。骨折と擦り傷でお身体は無惨な状況でしたが、ヘルメットに守られたお顔は美しいままでした。死体検案書には急性外傷からの内臓損傷と記入されています。こんなに若い命が、なぜ今日、寿命を... 続きをみる
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スーパーのチラシに恵方巻の宣伝が載るようになると思い出すお葬式があります。お顔の両側に、太く真っ黒な巻き寿司を置いたお婆ちゃんは、ゆっくりと火葬炉に入っていきました。恵方巻きの起源については諸説あります。大正時代に大阪の花街で節分に海苔巻きを食べて縁起を担いでいたのが発祥という説とか、大阪寿司組合... 続きをみる
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大部分のお葬式が家族葬になりました。家族葬の一番の利点は「費用を安く抑えるお葬式」といわれています。ところが、思ったほど安くはないと感じる方が大部分です。参列者が少なくなっても、お寺のお坊様を呼んで葬儀式を行うと、どうしても必要な備品や施設が必要です。その部分は一般のお葬式と変わらないので、ある程... 続きをみる
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24時間365日休み無しが葬儀屋の仕事です。年末年始もゆっくりは出来ません。市町村にある火葬場は公営施設です。当然、年末から三が日にかけて休業します。その期間は火葬炉が使えません。ですが、亡くなる人は待ってはくれません。 都市伝説に病院では火葬場が休業しているお正月は死期が近づいている患者さんに強... 続きをみる
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このブログはお葬式を綴っています。死んだ後の話など縁起でもないと言わないで下さい。どなたも、一生に一回はご自分のお葬式を含めて経験されるのです。現在、核家族化が進み高齢者と一緒に暮らす家族が少なくなりました。家族葬になり弔問の経験も少なく、まして喪主としてお葬式を施行された人はほとんどおりません。... 続きをみる
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旅行先やドライブに出た途中で、目の前に巨大な仏像が見えてきた経験はありませんか?日本各地には結構大きな仏像が建立されています。どのくらいの仏像を「巨大仏」と呼ぶかは明確な基準はありませんが、一説によると40メートル以上の仏像を対象とするらしいです。研究者の中には「ウルトラマンより大きいのが巨大仏の... 続きをみる
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葬儀業界でよく言われるのが「この業界はボッタクリの仕事と思われている」です。ボッタクリの意味とは何でしょうか?「ボッタクリ」の言葉は「暴利」からきています。法外な料金を請求されて泣く泣く払うとか、力ずくで金銭を奪い取られることを表します。 飲食業や風俗業で、サービスの後で異常な上乗せ料金の請求が代... 続きをみる
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家族葬が多くなりました。それでも、ご近所の皆様方や故人と親しくしていたご友人方が、どうしてもと参列されるお葬式は多く見受けます。そしてその際にお香典を持参されます。香典辞退の家族葬と決めていても、嫁いだ娘家族や親戚関係などはお香典を持ち寄ります。少しでも、お葬式費用に充てて欲しいとの気持ちの表れで... 続きをみる
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仲良く老後を楽しんでいた高齢者夫婦の奥様が急性心不全を起こし亡くなりました。喪主を務めるご主人がどうしてもお願いしたいと話されたのが「祭壇に飾る花を妻の好きだった彼岸花でお願いします」との一言でした。彼岸花(ひがんばな)はお彼岸を待っていたかのように咲く花です。長い茎がスッと伸びた先に赤や白のカー... 続きをみる
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少し前までのコロナ過時はいろいろな制約が起こりました。大人数が集まる「お葬式」も開催を控えるようにと通達が出ました。寂しい雰囲気の中で、送り出した仏様も随分おられます。参列者の人数でお葬式の内容を評価するわけではありませんが、その人の人生に関わった人達が多く集まり、感謝の気持ちで送りだす儀式のお手... 続きをみる
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お寺の境内からお墓が無くなってきています。檀家を止めて先祖代々のお墓を「墓じまい」される方も多くなってきました。公営の管理墓地の募集広告も見なくなりました。これ以上の敷地が開拓できなくなり空いている墓地が無いそうです。遺骨になってからの終生の住み家である「墓石を立てたお墓」を整地して増やすことが難... 続きをみる
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受注したお葬式が無事に終わると心の底から安心します。冠婚葬祭は何事もなく済んで当たり前の世界です。ところが仏教宗派の違いや、地域による異なる風習、お葬式特有のマナーや決まりごと、そして各人の考え方の違いもあり、結構事件簿に記載したくなるような出来事も多いのです。故人との別れを惜しみ、しめやかに執り... 続きをみる
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お葬式と聞くと「お通夜はいつなの」「告別式は何時からなの」と質問が出ます。お通夜とか告別式という言葉を知っている人は多いのですが、具体的にそれぞれの儀式の内容について詳しく知っている人は少ないのです。本来は告別式の前に葬儀式と名のつく大事な儀式があります。 まずは「お通夜」について知ってください。... 続きをみる
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お葬式の簡素化が進んでいます。ほとんどのお葬式が家族葬と言う一般参列者を呼ばないで近親者だけで見送るという形になりました。それでも親戚関係は参列しますから20人から30人程になることもあります。家族だけの家族葬はまだまだ少ないのです。宗教離れも進んでいます。高額なお布施や訳の分からない読経に不信感... 続きをみる
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このブログを見つけてくださったムラゴンの皆様に質問します。「亡くなった家族やもし貴方が亡くなったら、何所に行くと思いますか?」先日、面白いアンケートを見つけました。解答結果を見ると「あの世に行く」と答える人が約四割を占めています。これが最も多数の解答になったそうです。ところがお葬式の後で聞くと答え... 続きをみる
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親戚のお葬式の為に青森県に帰っていた、友人との世間話で出てきた話です。「いやあ、ビックリした。お通夜に間に合うように前日に着いたら、その日に火葬場に行って、骨にしてしまったのだ。火葬するのは、てっきりお葬式の後だと思っていたからね、葬儀前に焼いてしまうなんて驚愕した。日本は地方ごとで、ずいぶんしき... 続きをみる
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お盆は、サンスクリット語のウラバンナを音読みにした盂蘭盆会(うらぼんえ)からきた仏教用語です。亡くなったご先祖やご家族を供養する期間になります。亡くなった方が極楽から帰って来るこの時期は、ほとんどの方がお墓参りに出かけます。 お墓参りで気をつけて欲しいことがあります。持ち物は、生花、線香、ロウソク... 続きをみる
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お葬式には老若男女が集います。初めての経験や慣れていない参列者が多く、ハプニングも起こります。近頃、若者の言動に違和感を感じることが多くなりました。年配者が「この頃の若い者は」を言い始めると年を取った証拠だと言われます。ですが、マナー違反に近い言動には誰かが注意をしないと気がつかないままになります... 続きをみる
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数時間前に棺桶を入れた火葬炉の扉が再び開きます。炉からお骨が出てくる時は、皆様に一瞬緊張が走ります。もし黒焦げ半生の死体が出てきたらどうしようと思うようですが、ホラー映画ではないのでご安心ください。火葬場の職員さんは、とても注意しながら綺麗な状態に焼き上げてくれます。理科室にあった骨格標本のように... 続きをみる
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病院へお迎えに行き病室のベッドか霊安室のストレッチャーの上で初めて故人に対面します。事故や事件そして孤独死などの不審死の場合は監察医や警察署の霊安室でお目にかかります。もちろんご自宅のお布団の上で安らかに横になっている幸せなご遺体にお会いできる時もあります。この様に亡くなったばかりの死体に対面した... 続きをみる
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納棺式の時に「これを一緒に入れてください」と家族から差し出されたのは、鮮やかな色調のパームツリー(ヤシの木)模様のアロハシャツでした。後で聞いたのですが、ハワイではヤシの木を葉・幹・実の全てを使う大事な植物と言うそうです。そのため命を守る木として、パームツリーの模様のアロハは守護神や家族愛の象徴と... 続きをみる
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「どの様なお葬式を行うのが良い葬儀屋なの」このような質問を受けて一言で答えることが出来る同業者はいないと思います。とても難しい質問です。理由は考え方の違いでそれぞれのお葬式のスタイルがあり、そのお葬式を行った人は、価値観や感じ方が千差万別だからです。しかし皆様は「頼むなら出来る限り良い葬儀屋を選び... 続きをみる
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故人は70代後半の女性のお一人様でした。教職に就いていたと聞きました。生涯独身を貫きました。両親や家族そして親戚関係もすべて亡くなっていて一人の旅立ちになることは覚悟されていました。一軒家にお住みでしたので、それなりに資産はあったようです。高齢で身体の衰えを感じた時、しっかりとした準備を進めて私共... 続きをみる
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火葬場に到着しました。霊柩車から棺を降ろし、炉に入れる台車に移そうと準備を始めていると、火葬炉前の参列者から怒鳴りあっているような声が聞こえてきます。なにやら、ただ事ではない雰囲気です。本来なら私共の葬列が入場する時は、前の参列者の火葬入場は終わっています。いつもは誰もいない前室に待たずに入れるの... 続きをみる
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自分のお葬式の時にどのような棺桶に入って旅立ちたいと、皆様は思いますか?立派な彫刻があしらわれた棺桶、綺麗な布張りの棺桶、薄いベニヤを張り合わせた棺桶、中には段ボールで出来た「地球環境に優しい」棺桶などもあります。どうせ燃やすのだから粗末な品で良いとお考えかもしれませんが、納棺を済まして、祭壇前に... 続きをみる
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長年連れ添った配偶者との永遠の別れを、毎日のように目の当たりにするのが葬儀屋の宿命です。遺された者の深い悲しみや苦悩そして安堵など、夫婦の数だけ異なる別れがあります。夫婦とは他人同士の女と男が、なぜか一緒になり「妻」と「夫」という名前に変わります。そして最後は必ず相手を見送る立場になるのです。最期... 続きをみる
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雛祭りになると思い出す仏様がいます。そのお婆ちゃんは老人会の人気者でした。お葬式は友引の日に行われました。喪主の仕事の関係と親戚の集まれる日がその日に以外に無く変更が出来なかったのです。友引は葬儀を行うのが嫌われます。理由は友人達を冥途に連れていくとの迷信からです。出来るなら、日程をずらしかったの... 続きをみる
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宗教を信じない方が多くなり、お坊様を呼ばないお葬式が増えていると話題になっています。しかし葬儀を身近に感じる者としては、まだお葬式と仏教儀式は切り離せない流れだと考えます。確かに、良く解からないお布施の価格とか、戒名料と称する高額の請求に疑問を抱く人が増えているのは理解できます。ですが、祭壇の前に... 続きをみる
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深夜に入院していた病院からご自宅に搬送しました。久しぶりに帰宅したご自宅の寝室にお布団を敷きました。安らかなお顔に白い布をかけた浴衣姿のお爺ちゃんが休んでいます。納棺式に必要な品々と御着替えの白い装束を枕元に並べてご家族にお伝えします。 「これより納棺式を始めます。最初に御着替えをいたします」と口... 続きをみる
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お葬式を終えてご自宅に戻り、葬儀屋が組み立てた後祭り祭壇に、遺影と骨壺を安置すると、皆様はこれまでの緊張が解けてホッとなさいます。「お葬式の時はちっとも悲しくなかったけれども、無事に終わり家に帰ると急に涙が出てきてビックリした」と言われるご家族も多いのです。しかし、あまりゆっくりとしていられる時間... 続きをみる
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火事が起きました。残念ながら逃げ遅れたお爺ちゃんが焼死体で発見されました。猛火に焼かれた死体はむごたらしい状況になります。迫りくる炎を避けようと出来るだけ身体を縮めた状態で発見されます。一見して人体だとは解りません。黒い塊に見えます。そして、何よりもたまらない臭いがするのです。炭の燃えている匂いと... 続きをみる
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24時間365日休み無しが葬儀屋の仕事です。年末年始もゆっくりは出来ません。市町村にある火葬場は公営施設です。当然年末から三が日にかけて休業します。その期間は火葬炉が使えません。ですが、亡くなる人は待ってはくれません。 都市伝説に病院では火葬場が休業しているお正月は死期が近づいている患者さんに強い... 続きをみる
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町中がクリスマスの色に染まると思い出すお葬式があります。この「おくりびとの日記」を書くきっかけになった出会いでした。クリスマスの前に旅立った、こんな仏様がいましたと皆様にもう一度お伝えしたくなり、再掲載させて頂きます。 打ち合わせの時に「納棺式の最期に納めたい服や持たせたい品物がありましたら枕元の... 続きをみる
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無宗教葬が増えてきていると言われています。しかし、現状は未だほとんどのお葬式が仏教で行われます。その仏教も大きく分けると13の宗派があります。天台宗、浄土宗、浄土真宗、真言宗、日蓮宗、法相宗、華厳宗、律宗、融通念仏宗、臨済宗、曹洞宗、時宗、黄檗宗、これ以外にも細かく分けると数え切れないほどの宗派が... 続きをみる
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お葬式の打合せを進めています。リビングのテーブルの上には遺影写真を選ぶ為に、厚手のアルバムが数冊積んであります。やっと数枚の遺影写真候補を選び終わった喪主様が、ため息をつきながら「このアルバムはどうしよう」と呟きました。家族が亡くなると残された遺族は故人が遺した持ち物を整理しなければなりません。と... 続きをみる
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コロナ過が一段落したこの頃です。家族だけのお葬式から一般葬と言われる会社関係や、ご友人、ご近所などが参列するお葬式も多くなってきました。特に故人が、まだ現役で亡くなる場合などは、どうしても一般参列者の人数が多くなります。そうなると、気になるのが、開式後に遅れてくる遅刻参列者と、焼香後にサッサと帰る... 続きをみる
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お葬式を行う喪主様が戸惑われて、なおかつ、解りづらいのがお坊様に支払うお布施です。金額をお寺に直接伺うと、大概は「お気持ちで」との答えが返ってきます。この返答で支払い金額が分かる人は1人もいません。一万円札を一枚入れて「気持ちです」と渡したりしていたら、その後、葬儀屋が呼ばれ喪主にキチンと説明する... 続きをみる
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葬儀屋の宿命は、愛する人を亡くした直後のご家族に対面することです。お会いする場面のほとんどが病院のベッドの脇か霊安室です。ご家族の皆様の感情は、驚愕、慟哭、呆然、困惑です。ところが、穏やかな感情で、静かに故人の死去に向き合っている家族にお会いできる場面があります。それは、最後まで自宅で家族に看取ら... 続きをみる
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コロナ禍で火葬だけのお葬式が急速に増えました。お葬式に必ずあったお通夜や葬儀告別式の宗教的儀式を一切行わず、火葬場で短時間の対面をして火葬と収骨を行うものです。「直葬」「無葬」とか「火葬式」と呼ぶ葬儀屋もいます。ご遺族は火葬時の立ち合だけで、ゆっくりとお別れをする時間や読経と焼香などの儀礼は一つも... 続きをみる
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葬儀の仕事に就いてから知って驚いたことがあります。自殺で亡くなる方がとても多いことです。このブログでも自死遺体の旅立ちを多く綴っています。メディアでは自殺を減らすために心のケアをする活動とか命の大切さを啓蒙する広報が行われていますが、残念ながら、せっかく減少傾向にあった自殺者数の推移がコロナ禍に入... 続きをみる
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日本は高齢化社会に突き進んでいます。この高齢化と核家族社会で注目されている問題があります。ご存じの孤独死です。終活の相談やお葬式の打合せの中でも「私一人になったから、死んだら誰が見つけてくれて、お葬式をしてくれるのかしら」などの声も聴かれます。 しかし、天涯孤独と言う人はあまりいません。子供がいま... 続きをみる
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「南無妙法蓮華経(なんみょうほうれんげきょう)」ホールを揺るがす程の声量です。参列者全員が声を合わせてお題目を一心に唱える姿は圧巻です。お通夜の時間が近づくと、会社帰りのスーツのおじさん達や買い物帰りの普段の服装のおばさん達が次々と集まり始めます。驚くことにこの人たちは、祭壇に飾られている遺影写真... 続きをみる
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耳たぶは、かじられていて無くなっていました。唇も形をとどめていません。眼球も一つほじくられていました。前日の午後から行方不明になっていたお爺ちゃんは、朝方、畑の側溝に横たわっている状態で発見されました。犬の散歩に出た主婦が見つけ腰を抜かして警察に電話したそうです。近頃、野犬の姿はすっかり見なくなり... 続きをみる
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口からダランと伸びた舌を押し込みました。首に残された黒い策条痕は、包帯を巻いて隠しました。白装束の襟を立てて首元の包帯を隠し、周りを綿花で覆いました。手元の死体検案書の死因の欄には「縊死」と記入されています。首吊りです。自殺です。72歳のお爺ちゃんが自宅で首を吊って、ここに横たわっています。 我が... 続きをみる
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先日浄土真宗のお話しをしました。今回も、もう少しこの浄土真宗の話しをしてみようと思います。お葬式にお寺を呼びたいと希望される喪家様に 「ご檀家はどちらの宗派のお寺様でしょうか」と尋ねます。 「浄土真宗です」との答えが来ると「西ですか?東ですか」と尋ねます。 大概はこう帰ってきます。 「オイ、うちの... 続きをみる
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エンディングカットと言うドラマがNHKで放映されました。夫婦で美容室を経営していた夫が、妻の余命宣告をうけました。最期まで家族と過ごしたいと希望する妻に美容室を任せ、夫は葬儀場へ向かいます。旅立つ妻の願いをかなえようと、エンディングカットという、ご遺体の髪を切る仕事を学び始めるのです。 エンディン... 続きをみる
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春分の日は国立天文台が決めています。年によって3月20日でしたり21日になります。太陽が黄道上の春分点を通過した日なのです。地球が太陽の周りを公転する周期は丁度365日ではなく365日と6時間程かかります。ですから地球の動きで春分の日が変わるのです。 春分の日は昼と夜の長さが全く同じになる日です。... 続きをみる
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どなたにも必ず死は訪れます。大切な人を失った時は、残された家族は大きなショックを受けます。突然の死、病気と闘った末の死、そして天寿を全うした死、どのような形のお別れでも、心に受ける衝撃には変わりはありません。死と言う永遠の別れには、どなたの心にも受け入れる準備が出来ていないのです。 リビングのテー... 続きをみる
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昨年11月にこのブログで「人の死に方には二通りの方法があります」と質問したのを覚えておられますか?二通りの死に方とは書類上の違いですと書き込みました。一つは死亡診断書、これは病院で最期を迎えた時にお医者様が書いてくれます。もう一つは死体検案書、こちらは火事、地震、津波、土砂崩れなどの災害事故死、ス... 続きをみる
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終活ブームのこの頃、書店に多様なエンディングノートが並んでいます。手に取る人も見かけますが、ページを開いてみると項目の多さに、二の足を踏む人も多いのです。何から記入しようか?こんなに考えることが多いのかと悩む方が大多数です。 エンディングノートを書いてみると、残りの人生を充実した時間にするヒントが... 続きをみる
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お葬式をおこなう喪家様からお寺離れが進んでいると感じています。従来のお坊様が葬儀式を進行させる流れを離れ、無宗教の葬儀にする方が増えています。一応お寺を呼んでも内容の簡略化を希望する方もおられます。日本人の考えから、仏教を含む宗教離れが、少しずつですが加速してきているのです。 「葬式の時だけお願し... 続きをみる
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仏教でお葬式をあげると、その後に法要が執り行われます。法要は「追善供養」とも言います。葬儀後も家族や親族が冥福を祈って供養を行うと、故人が冥途で良い報いが受けられて、極楽浄土までたどり着けるからと言われています。よく皆様から法要と法事の違いを聞かれるのですが、法要とは遺族や親族が参列して、お坊様に... 続きをみる
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この頃のお葬式で気がつくことがあります。強い悲しみを身体中から表現し、声をあげて泣く家族をほとんど見なくなったのです。昔から日本人のお葬式は厳粛な雰囲気の中、静かに故人を偲び、悲しみに浸ると言われ、あまり泣き叫ぶ方はいませんでした。それでも家族の中には大声で泣き、周りもつられて涙を流すお葬式も珍し... 続きをみる
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ご遺体を旅立ちのお仕度に着替えてもらい、お布団に安置させます。手を組ませた胸元に守り刀をそっと置きます。故人をご自宅にお連れした時から納棺の様子まで、そばで食い入るように見ていたお孫さんが、話しかけてきました。「この刀を入れて」手には新聞紙を丸めた棒状の刀らしきものが2本握られています。 守り刀と... 続きをみる
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24時間365日休み無しが葬儀屋の仕事です。年末年始もゆっくりは出来ません。過去ブログでお伝えしたように火葬場は公営施設です。年末から三が日にかけて休業なります。その期間は火葬が行えません。ですが、亡くなる人は待ってはくれません。 都市伝説に、病院では火葬場が休業しているお正月は、死期が近づいてい... 続きをみる
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お葬式は葬儀会館で行ないますと、ほとんどの人が言われます。ひと昔前は、自宅でお葬式をしました。住み家がマンションに変わり、一軒家であっても、部屋の作りや玄関からの導線が、棺桶を入れて参列者が集うお葬式の会場には出来ない構造になり、結果として、現在は大部分のお葬式が葬儀会館で行なわれるようになりまし... 続きをみる
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町中がクリスマスの色に染まると思い出すお葬式があります。納棺のブログを書くきっかけになった出会いでした。クリスマスの前に旅立った、こんな仏様がいましたと、皆様にもう一度お伝えしたくなり再掲載させて頂きます。 納棺にうかがいました。仏様の枕元に一緒に納める品が置いてあります。 「この衣装を入れてくだ... 続きをみる
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神道は日本特有の宗教です。海、山、里の自然崇拝や祖霊(先祖の霊)と、狛犬やキツネ等の動物の神の観念に基づいた信仰が基盤です。仏教伝来よりもずっと以前に、日本人の文化と生活の中に浸透し、大切にされてきた宗教なのです。しかし、日本固有の宗教なのに、関心があまり無いし、神様とのお付き合いも今まで無いと思... 続きをみる
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「近頃霊柩車を見かけましたか」と質問します。ほとんどの方が「この頃見ていない」と答えるはずです。昔は霊柩車をよく見ました。宮型霊柩車はその特徴的な外観から遠くからでもすぐにわかりました。小さい頃に「霊柩車を見たら親指を隠せ」と言われたことはないでしょうか。「親の死に目に会えなくなるから」が理由だと... 続きをみる
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65歳以上の5人に1人が認知症なるようです。特にアルツハイマー型認知症は脳が萎縮していきます。周りが解らなくなり、言葉が出てこなくなり、感情の抑制がきかなくなり、社会のルールを守れなくなるといった症状が表れます。 家族は悩んでいました。お婆ちゃんのお葬式の打ち合わせ中です。 「葬儀屋さん、お爺ちゃ... 続きをみる
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葬儀屋にかかってくる電話には、当然「亡くなったのでお葬式の申し込みを」と言う連絡の他に葬儀の相談の電話も連日多くかかります。まだ亡くなってはいないが、準備をしておきたいなどの内容には丁寧にお答えしますが、この頃多くなってきたのが、開口一番に「全部でいくらならできる」と尋ねる方がとても増えてきていま... 続きをみる
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ほとんどのお葬式が家族葬になりました。しかし最初は家族だけの参列と考えていても、親戚の皆様に連絡すると「何が何でもお葬式だけは駆けつける」という考え方の高齢者も多くいます。結局親戚一同や仕事仲間、趣味仲間ご近所などが増えてきて、最終的に通常のお葬式の形をとらざるを得ないケースもまだ多くあります。 ... 続きをみる
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秋分の日を中日として前後3日間の合計7日間をお彼岸と呼びます。3月の春分の日の前後が春彼岸、9月の秋分の日の前後が秋彼岸です。煩悩と迷いで溢れる、我々の暮らしている現世の言い方を此岸(しがん)と呼び、苦しみから抜け出した安らぎの世界のことを彼岸(ひがん)と呼びます。 お彼岸の行事で皆様が行なうのが... 続きをみる
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葬儀屋は地場産業です。市内を回ると過去に弊社でお葬式をあげられたお家に気がつきます。その中で大きな家だったとか、お庭が広く土地が広いなと感じたお家が、いつの間にか空き地になっていたり、細かく分譲されて小さな家が数件建っていたりすることに気がつきます。 家と土地を持つ家人が亡くなると、通常は次の代に... 続きをみる
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少し前に「千の風になって」が大ヒットした頃、我々葬儀関係者はとても心配しました。特に墓地販売、墓石販売、霊園関係者は死活問題だと大騒ぎになったと聞いています。葬儀会館でも出棺前のBGMで流すのは、さすがにためらいました。お寺様も「とんでもない歌だ」と憤慨されたと噂になりました。 「私のお墓の前で ... 続きをみる
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あなたは生前に一度も殺生をしませんでした。プーンと飛んできた蚊や地面の蟻も殺しませんでした。嘘は一回もついたことがありませんでした。自販機の下に落ちていた10円も拾いませんでした。配偶者以外との行為を経験しませんでした。お酒は一滴も口にしませんでした。このような生き方をされた人が亡くなると枕元に阿... 続きをみる
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お盆のお勤めで、お坊様が自宅に来られて御経を読む時に、傍らで音を出しているのが鐘(かね)と木魚(もくぎょ)です。鐘は合図を知らせる鳴り物として、木魚は御経を読むリズムを整える道具として使われる代表的な仏具です。 鐘はお家に置いてある方も多いと思います。お仏壇に置いている、丸いお椀のような形をしてい... 続きをみる
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皆様は「お葬式はなんでしなければならないのか」という質問に答えられますか?お葬式とは故人の冥福を祈りお坊様を呼んで成仏を願い、家族や親戚とお世話になった人達で故人を供養して、あの世へ送り出す儀式だからと答えるかもしれません。 お葬式を行うことは、まず社会的な理由が挙げられます。儀式を行うためには市... 続きをみる
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「葬儀屋さん、これ良いでしょう」と差し出されたのは金属で作られた15センチ程の卵型の物体です。普通に見ると、芸術品か洒落たインテリアの置物だと思ってしまいます。「素敵な骨壺ですね」と答えました。 この頃はお墓が無いご家庭も多くなりました。納骨の場所を決めるまで、ご自宅にお骨を安置せざるを得ません。... 続きをみる