おくりびとの日記

数多くの仏様を成仏させた「おくりびと」が、お葬式の出会いを綴ります。終活の参考になれば幸いです。

霊柩車のブログ記事

霊柩車(ムラゴンブログ全体)
  • 近頃霊柩車に気がついた

    皆様に質問します。近頃街中で霊柩車を見ましたか?ほとんどの方がこの頃見ていないなと答えるはずです。昔は霊柩車をよく見かけました。宮型霊柩車はその特徴的な外観から、遠くからでもすぐに分かりました。しかし現在は宮型霊柩車がすべて無くなり、代わりに目立たない外観の霊柩車が主流になりました。ひと目では気が... 続きをみる

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  • 仏様が助けてくれた検問

    病院の霊安室に向かいました。時刻はまもなく日が変わる真夜中です。ご家族は先にご自宅に帰られていて仏様だけが、ポツンとストレッチャーに寝かされていました。警備の方に「○○様のお迎えです」「そこに寝ているよ」「死亡診断書は」「家族が持っていった」 少しだけ嫌な予感がしましたが、問題ないと思い直し、スト... 続きをみる

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  • 霊柩車は緑ナンバーです

    「これより火葬場へ向かいます」霊柩車のホーンが長々と鳴らされます。まるで棺桶の中の故人が参列者に向けて、「さようなら」と叫んでいるようです。出棺時、霊柩車が長くホーンを鳴らす意味には諸説があります。 わかりやすい説明が「故人からのお別れの挨拶として鳴らしている」という言い方です。中には葬儀を行った... 続きをみる

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  • 火葬場へ行く前の出来事

    霊柩車の窓から見える歩道に一列に並んだ人波は、どこまでも続いていました。 故人の思い出の場所を通ってから、火葬場に行ってほしいとの希望は、たまにあります。 火葬炉に入れる時間が予約で決まっていますから、大回りで時間をかける余裕は、ほとんどありませんが、道順の途中でしたら、なるべく寄ってあげようと努... 続きをみる

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  • 霊柩車の助手席では

    「これより火葬場へと赴かれます。ご参列、ありがとうございました。」 クラクションが叫び声をあげ、霊柩車がゆっくり走りだします。 関東では霊柩車の助手席に、位牌や遺影写真を持つ喪主様が乗ることが多いのですが、  そのほかの地方では「野辺送り」の主旨から、後ろを続くハイヤーに乗車することが 通例です。... 続きをみる

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  • 霊柩車をあおらないでください

    「霊柩車を見かけたら親指を隠せ」 と、言われませんでしたか? 理由は亡くなって間もない魂は、まだ成仏していないので、その魂が親指の爪の間から 入り込むと考えられていた迷信からです。 親の死に目に会えなくなるからと言う地方もあります。 霊柩車と聞いて皆様がイメージされるのが神輿の装飾を載せている「宮... 続きをみる

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