火事が起きました。残念ながら若いお嬢さんの人生が無くなりました。早いうちに奥様を亡くし、父親一人で大きく育てた最愛の娘さんが、旅立ちました。 事故死の中でも焼死体は無惨な死体になります。真っ黒に焼け焦げた固まりは、燃えさかる炎を少しでも避けようと、丸く胎児のように縮めた身体です。その黒い物体からは... 続きをみる
2020年7月のブログ記事
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お通夜の時間が近づくと、参列者が集まり始めます。どなたの手にもお数珠が下げられています。お数珠は仏式の通夜や葬儀に参列する時とか、法事に出席する際には欠かせないものです。 お数珠は念珠とも言います。古来インドでヒンズー教のバラモンが儀式用に用いたのが始まりで、その後、密教の僧侶たちが使い始めました... 続きをみる
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お顔にかけた白い布をめくりました。そこには微笑んだお顔のお爺ちゃんが寝ていました。 初盆は、初めて迎えるお盆のことです。新盆と呼ばれることもあります。 多くの地域ではお盆の時期は、8月13日~16日ですが、初盆だけは7月中に行われることがあります。お盆は亡くなった人が年に一度家族のもとに帰ってくる... 続きをみる
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お葬式が無事に終了し、集金やご挨拶に伺うと、たびたび受ける質問があります。 「これから私は、何から、手を付けたら良いのでしょうか?」 私は司法書士や税理士ではないですから、いままでの経験からのお話をします。 亡くなった方が、世帯主であったり固定資産税の納付者だったり、光熱費の振り込みの名義人であっ... 続きをみる
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亡骸を綺麗して、お顔を整え、死に装束を着せる、納棺の儀式を今日も行いました。納棺式を目の前で最初に見る、家族や親戚の皆様から口々に声が漏れてきます。興味津々で見守りながら「おくりびとの映画みたいだね」「映画と同じ事を、やるのかな」 「DVDで観たことがあるよ」 私は心の中で(またか、困るな。映画と... 続きをみる
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前回、仏壇の中のご本尊の話をブログに書いたところ、数人の読者の皆様から、「家の仏壇に掛け軸が3枚掛かっています。ご本尊の他は誰の絵ですか?」との質問がありました。小さい仏壇ですとご本尊の掛け軸1枚だけの場合もありますが、仏壇の奥には中央の本尊の右側と左側に人の姿の書かれた掛け軸や文字の書かれた掛け... 続きをみる
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お通夜の時間が近づくと、会社帰りのスーツのおじさん達や、買い物帰りの普段の服装姿のおばさん達が集まり始めます。故人と面識ない方が大分部です。祭壇前に曲録(きょくろく)の名がつく椅子があります。そこにはお坊さんがいません、いつも袈裟を着たお坊さんが座る椅子に、今日座っているのは、普通のスーツを着た儀... 続きをみる
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このブログを見つけてくださった方の中には、毎朝、仏壇にご挨拶をなさる方もおられると思います。お水を変えて、お花を飾り、お線香をあげ、鈴を横からチーンと叩いて、ご位牌とお写真を見つめ、静かに話しかけ始めるのでしょう。 しかし、ちょっと待ってください。お仏壇の中で、一番重要で、話しかけてお願いしなけれ... 続きをみる
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死因は縊死でした。首を吊る自殺です。まだ若い奥様が悲しみの表情を見せながら、喪主として、ご主人の葬儀の打合せに、しっかりとした口調で切り出しました。 「参列者は100名前後になります。自殺という最期でしたが、主人の決意を参列者に理解して欲しいのです。そして命や人生を見つめ直す機会にして欲しいのです... 続きをみる