おくりびとの日記

数多くの仏様を成仏させた「おくりびと」が、お葬式の出会いを綴ります。終活の参考になれば幸いです。

2023年3月のブログ記事

  • 霊柩車から見る満開の桜

    火葬場に向かう道路の両側が桜並木になっています。各地から満開の便りが聞こえる季節になると、一面のピンク色の中を葬列が進みます。普段の生活では通らない火葬場へ行く道順を知る人はほとんどおりません。ここに桜並木があることを気付く人は少ないのです。皆様悲しみの涙に濡れていた顔を上げ「あー、綺麗だなー」と... 続きをみる

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  • 葬儀後に発症する病気は

    先月お葬式を施工された喪主様の息子さんが、深刻な顔をして葬儀会館の事務所を訪ねてきました。「オヤジがどうもおかしいと感じる。葬儀屋さんが、あの時に『お困りの事があったら何でも相談してください』と言ってくれたのを思い出して、来てみました」 確かに、お葬式が終わり葬儀代金を貰えてご自宅から退去する際に... 続きをみる

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  • 最安値お葬式のトラブル

    火葬場に到着しました。霊柩車から棺を降ろし、炉に入れる台車に移そうと準備を始めていると、火葬炉前の参列者から怒鳴りあっているような声が聞こえてきます。なにやら、ただ事ではない雰囲気です。本来なら私共の葬列が入場する時は、前の参列者の火葬入場は終わっています。いつもは誰もいない前室に待たずに入れるの... 続きをみる

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  • 棺桶の選択は難しい判断

    自分のお葬式の時にどのような棺桶に入って旅立ちたいと、皆様は思いますか?立派な彫刻があしらわれた棺桶、綺麗な布張りの棺桶、薄いベニヤを張り合わせた棺桶、中には段ボールで出来た「地球環境に優しい」棺桶などもあります。どうせ燃やすのだから粗末な品で良いとお考えかもしれませんが、納棺を済まして、祭壇前に... 続きをみる

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  • 極楽では自由に歩きたい

    霊安室で対面したご遺体の両足は切断されていました。数年前に糖尿病性壊疽を発症して太ももからの両足切断手術を受けたのです。病気や突然の事故で手や足を失う人がいます。皆様はそうした手術後の切断肢はどうなるのかをご存じですか?やむなく手や足を失う患者様にお医者様は切断肢の処理について尋ねます。ほとんどは... 続きをみる

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  • 看取りの取扱説明書です

    皆様は自分が旅立つ時を考えてみたことはありますか?ほとんどの方は、病院のベッドで白い天井を見ながら気が遠くなっていく最期になるのではないでしょうか。可能なら自宅で家族に囲まれながら、静かに旅立ちを迎えたいと願う人も多いはずです。人間が死を迎える時は、身体にいろいろな変化が表れます。自宅でご家族に臨... 続きをみる

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  • 夫婦の別れを考えてみる

    長年連れ添った配偶者との永遠の別れを、毎日のように目の当たりにするのが葬儀屋の宿命です。遺された者の深い悲しみや苦悩そして安堵など、夫婦の数だけ異なる別れがあります。夫婦とは他人同士の女と男が、なぜか一緒になり「妻」と「夫」という名前に変わります。そして最後は必ず相手を見送る立場になるのです。最期... 続きをみる

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  • 無宗教ですが焼香します

    お葬式のスタイルが格段に変わりつつあります。一切の儀式事を行なわないで冷蔵庫から火葬炉へ一直線に向かう「直葬」又は呼び方を変えた「火葬式」と言われる簡素な内容のお葬式や、お通夜を行わない「一日葬」とか、火葬炉前の読経だけの「半日葬」などです。 皆様にお葬式のイメージを伺うと、まず思い浮かぶのは、黒... 続きをみる

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  • 雛人形が周りを守る仏様

    雛祭りになると思い出す仏様がいます。そのお婆ちゃんは老人会の人気者でした。お葬式は友引の日に行われました。喪主の仕事の関係と親戚の集まれる日がその日に以外に無く変更が出来なかったのです。友引は葬儀を行うのが嫌われます。理由は友人達を冥途に連れていくとの迷信からです。出来るなら、日程をずらしかったの... 続きをみる

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