お葬式を終えてホッとしたところで、おもむろに差し出されるのが請求書です。 「こんな金額聞いてないよ」と、ぼったくられるケースは少なくなったようですが明細書の中身を見ると良く解からない項目もあります。祭壇使用料とは何でしょうか。棺桶代金は亡骸に使用し、その後燃やすのですから請求されるのは理解できます... 続きをみる
2020年9月のブログ記事
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介護施設に長期入院していた高齢のお爺ちゃんが亡くなりました。付き添いのお婆ちゃんと娘さんを伴い自宅に連れて帰りました。お布団に安置して、打合せを始めようとしたところ、娘さんが 「どうしても仕事で出かけます。耳が遠くなり、すこしボケてるお婆ちゃんですが、解かる 所まで話を進めておいてください。細かい... 続きをみる
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先日、ご葬儀を終えられた喪家様より丁寧なお礼状を頂きました。無事に送り出すことが出来た安堵感と、葬儀当日にきちんとお礼が出来ないまま帰ってしまったことへのお詫びが記入されていました。施工時に特に変わったことをした記憶はないのですが、頂いた文面に感謝の気持ちが溢れました。一枚のお礼状のもたらす効果を... 続きをみる
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葬儀屋になり、いろいろな状態のご遺体に接してきました。皆様は自分が亡くなった時は、布団に寝かされた綺麗な身体を想像するのでしょう。 周りの家族が「今にも起きてきそう。良く眠っているみたい」と周りを囲む、幸せな最期を考えているかもしれません。 警察からお迎えの連絡が入りました。検視の済んだご遺体の引... 続きをみる
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お葬式の開始時間が近づいてくると参列者が次々と集まり始めます。受付でお悔やみを伝えているのですが、モゴモゴと言っているだけではっきりと聞こえません。喪主様やご家族へのご挨拶も内容が伝わってきません。お悔やみをはっきり伝えることはとても難しく、スマートに出来ない方が意外と多いのです。 頭の中ではこう... 続きをみる
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亡くなったので来てほしいとの連絡が入りました。ご自宅へ伺うと、ご家族が布団に寝かせたご遺体のお身体を、温めたタオルで拭いていました。清拭と言う病院で看護師さんがお風呂に入れない患者に行う行為です。 「3時間後に病院からお迎えが来ます。3時間だけのお葬式をお願いします」 こう言って、見せられた紙は「... 続きをみる
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お葬式の施工の準備を始めていると、大手の花屋さんのギフト便で供花や花かごが届いたり、電話で喪主様の了解を得ていない供花の注文が入ったりし始めます。じつは、これが葬儀屋にとっても、喪主様とっても、とても迷惑で困る行為なのです。 供花(きょうか)とは故人に供える花のことです。お花で死者の霊を慰める意味... 続きをみる
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顎にお髭を蓄えたお爺ちゃんを、棺桶に寝かせました。故人は小学校の校長先生だったそうです。教育指導に厳しく家庭でも厳格な父親でした。孫にもお片付けと整理整頓を厳しく教えていたそうです。蓋を持ち上げてそっと置き棺桶を閉じました。 「明日お迎えに上がります。今夜はお棺の見守りをお願いいたします」 納棺を... 続きをみる