宗教を信じない方が多くなり、お坊様を呼ばないお葬式が増えていると話題になっています。しかし葬儀を身近に感じる者としては、まだお葬式と仏教儀式は切り離せない流れだと考えます。確かに、良く解からないお布施の価格とか、戒名料と称する高額の請求に疑問を抱く人が増えているのは理解できます。ですが、祭壇の前に... 続きをみる
2023年2月のブログ記事
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そこのホスピスと呼ばれる病院には初めて伺いました。弊社からは離れた場所でしたので、ご縁はありませんでした。ご実家が会館の近所でしたので「亡くなられた時は少し遠いけど迎えに行って欲しい」と相談されていました。早朝に寝台車を出しお昼前に綺麗な病院の前に着きました。初めての病院でしたので目立たぬように寝... 続きをみる
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火葬場の前室でゆっくりと炉内に入っていく棺を見送ったのは、福祉課の職員と私の二人だけでした。故人は生活保護を受けていました。数日、姿が見えないことに気がついたご近所が民生委員に連絡をとり、お部屋で倒れている故人を発見しました。簡単な検視が行なわれ、警察経由で福祉事務所から葬儀屋に生活保護世帯のお葬... 続きをみる
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深夜に入院していた病院からご自宅に搬送しました。久しぶりに帰宅したご自宅の寝室にお布団を敷きました。安らかなお顔に白い布をかけた浴衣姿のお爺ちゃんが休んでいます。納棺式に必要な品々と御着替えの白い装束を枕元に並べてご家族にお伝えします。 「これより納棺式を始めます。最初に御着替えをいたします」と口... 続きをみる
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バレンタインデーになると思い出すお葬式があります。皆様この日は神父様の命日だと知っていましたか?バレンタインデーの起源はローマ帝国時代に司祭ウァレンティヌスが2月14日に処刑された事に由来しています。当時のローマ皇帝クラウディウス2世は「若者が戦争へ行きたがらないのは、故郷に残る家族や恋人と離れた... 続きをみる
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全国的な葬儀業界の集まりがあります。新興してきたネットの葬儀斡旋業者や互助会系は入会しておらず良心的な老舗業者の話し合いです。その中で、この頃話題になるのが「火葬炉の予約が以前に比べて取りづらくなってきている」という問題です。高齢化社会で死亡者の数が格段に増えています。ですが肝心の火葬炉は少しも建... 続きをみる
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貴方が帰り道で倒れている人を見つけたとします。驚いて抱き起し触ってみたら冷たい身体に気がつきます。この時点で「この人は死んでいる」と思われるでしょうが、救急車を呼ぶときに「死んでいます」と宣告するのは貴方にはできません。死亡宣告が出来るのは医師、歯科医師、検視官だけです。ニュースで「遭難者が心肺停... 続きをみる
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スーパーのチラシに恵方巻の宣伝が載るようになると思い出すお葬式があります。お顔の両側に真っ黒で太い巻き寿司を置いたお婆ちゃんは、ゆっくりと火葬炉に入っていきました。恵方巻きの起源については諸説あります。大正時代に大阪の花街で節分に海苔巻きを食べて縁起を担いでいたのが発祥という説とか、大阪寿司組合が... 続きをみる