おくりびとの日記

数多くの仏様を成仏させた「おくりびと」が、お葬式の出会いを綴ります。終活の参考になれば幸いです。

おくりびとの日記の人気ブログ記事

  • 喪主をやりたくない方へ

    お葬式を行うときにどうしても必要な人間がいます。喪主です。ほとんどの場合は、すんなりと決まるのですが、中には喪主を決定するまで結構な時間がかかるケースもあります。夫婦のどちらかが亡くなった場合、通常は残された配偶者が喪主になります。片方が残された親の葬儀の場合は、長男あるいは長女が喪主になります。... 続きをみる

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  • 娘の携帯で見つけた遺影

    「遺影写真を作る故人のお写真の探していただけますか」と打ち合わせの時に伺います。この頃は皆様、片手でスマホのアルバムを開き指先で探し始める場面が多くなりました。つい先日までは、遺影写真の原板を尋ねると、埃臭い厚手のアルバムを押し入れから引っ張り出して、全員で時間をかけて探し始めていたのです。 いざ... 続きをみる

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  • なぜ自殺をするのですか

    火葬手続きのために死亡届を受け取ります。右側の死因が記入されている場所に目を留めます。外因死の「自殺」にチェックがついているのを確認し納得します。打合せの時の家族の様子が、どうも、よそよそしく感じた原因が理解できたのです。 喪家様との話し合いは、老衰や病死などで亡くなった場合とは、まったく違う対応... 続きをみる

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  • 最後の風呂は家族の手で

    骨折から寝たきりになって数か月、温泉とお風呂が大好きなお婆ちゃんは、自宅の帰宅を最後まで望んでいました。残念ながら家には帰れず病院で息が絶えました。ベッドで看護師さんから清拭は受けていましたが、口がきける時は「温泉に行きたい」とせがんでいたそうです。 喪主様から湯灌の要望があり、オプションの湯灌専... 続きをみる

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  • 奥様に尋ねてみませんか

    横になっているお顔は微笑んでいました。初めてのデートの時に、待ち合わせの場所に相手が待っているのを見つけたときに、思わず出てくる微笑みです。見覚えのあるお顔に、そっと囁きました。「来世で奥様に再会できましたか」 最初の電話は「先月お世話になりました○○です。父も亡くなりました」でした。ひと月前に奥... 続きをみる

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  • 小さな遺族の微笑みの時

    葬儀並びに告別式の閉式が告げられ、しばらく出棺前のお別れの時間が持たれます。お別れを告げる家族や親族の中には、小学校入学前のお子様が混じる喪家様も多くおられます。高齢の故人になると、ひ孫の参列も珍しくありません。これらの一番、かわいい年代の小さな参列者が、出棺前にハプニングのひと時を作り出すのです... 続きをみる

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  • お葬式を行なう理由とは

    葬儀会館の見学会に訪れる方や、当分自分は死なないけれど終活のために葬儀を知りたいと言う人が増えています。その方々の中には「高いお金をかけてお葬式をする理由が解らない」と質問される方もおられます。 皆様は何故お葬式をするかと聞かれたら何と答えますか。葬儀業界には、葬祭ディレクターという資格試験があり... 続きをみる

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  • お葬式に寺は必要なのか

    南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)の声とチーンと鳴る鐘の音、ポクポクと歌う木魚。お葬式のイメージを質問すると、ほとんどの方がこのように答えます。実際9割が仏式の葬儀で執り行われています。檀家の数を数えると日本人の大多数が仏教徒になります。しかし仏教徒なのに、お葬式でお寺様を呼ばなくなってきています。 ... 続きをみる

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  • 喪服はお嬢様のあこがれ

    女性が一生に一度着てみたい服があります。一つはウエディングドレス。もう一つが和装の喪服だそうです。男性がドキリとする服装が喪服の未亡人とも言われます。着物姿の女性は成人の日以外は、ほとんど見なくなったと言われるかもしれません。ですが、葬儀会館では和装喪服が結構人気なのです。 少し前までは、着物の喪... 続きをみる

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  • 同業が霊安室で鉢合わせ

    「今、病院で亡くなりました」と連絡が入りました。準備をしてお迎えにあがりました。病院の霊安室に着くと、そこにはストレッチャーを用意している白衣を着た男性がいます。周りに遺族と思われる数人が困惑顔をして立っています。 ピンときました。同業者の鉢合わせです。[死体を奪い合う葬儀屋バトル]との題名が付き... 続きをみる

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  • 来世でも夫婦でいるため

    生まれた時も、小さい時も、学生時代も知らない赤の他人同士の男と女が、なぜか一緒になり「妻」と「夫」という名前に変わります。不思議な運命で夫婦になるのです。最後までお互いを愛する存在でありたいと願いますが、なかなか難しいのが現実です。 火葬場から持ち帰ったご主人の骨壺を、後飾り段に飾ろうとした時に、... 続きをみる

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  • この年賀状の宛先は極楽

    除夜の鐘が聞こえている時間に命の灯が消えました。「お正月なので」と、ご子息の意向で息子夫婦だけが見送るご葬儀に決まりました。火葬場は公営なので年末から三が日は休業になります。正月休み明けの一番窯での出棺を予約しました。 「おやじは無宗教なので」 「華やかなことは無駄だと言っていましたので」 「煩わ... 続きをみる

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  • 喪中はがきが届きました

    ポストに入っている「喪中はがき」を手に取る季節になりました。内容が知人の親の不幸ですと、自分もその年代になったかと思い、これから書く年賀状の宛先リストから削除しようと考えながら家に入ります。本来、喪中はがきとは故人とそれほど深いお付き合いではない方に向けてのお知らせでした。 ですがこの頃は喪中はが... 続きをみる

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  • 葬儀はいくらかかるのか

    葬儀屋にかかってくる電話で一番多いのは「お葬式にいくらかかるのですか」との質問です。このブログでも何度か取り上げています。ネットで安く宣伝している葬儀会社も実際に電話をかけてみると、次々追加の料金の説明をされて結局トータルの支払額が解らないと言う声をよく聴きます。 2017年に消費者協会が行ったア... 続きをみる

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  • 清めの塩をかけましたか

    お葬式に参列すると会葬御礼の挨拶状と一緒に小さな袋に詰められた「お清め塩」が配られることがあります。帰ってから茹で卵につけて食べようとは考えないでください。食用ではありませんと記入されています。中身は食塩ですから舐めても問題は無いのですが食品工場で作られていないので食用扱いになりません。社葬などの... 続きをみる

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  • DIYで葬儀を行います

    「葬儀屋さん、自分一人で親父の葬式をやっているのだが、病院から一人で運んだし、棺桶も買ってある。火葬場だけ手伝ってほしい」とんでもない電話がかかってきました。オイオイそれでは葬儀屋はいらないじゃないか、と突っ込むところですが、一応お話を伺いに、電話先のご自宅に向かいました。リビングに綺麗に背広を着... 続きをみる

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  • 貴方のお茶碗は無いから

    霊柩車がホーンを鳴らし、ゆっくり進み始めます。入り口の脇で待機していたセレモニースタッフが、ビニール袋に入れられたご飯茶碗を玄関の敷石に打ち付けます。 ガチャンと高い音を立てて、仏様のご飯が入っていた故人愛用のお茶碗が砕けます。 出棺時に使っていた愛用のお茶碗を割ってしまうのは、故人の魂がこの世に... 続きをみる

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  • 利益は祭壇使用料で出す

    お葬式を終えてホッとしたところで、おもむろに差し出されるのが請求書です。 「こんな金額聞いてないよ」と、ぼったくられるケースは少なくなったようですが明細書の中身を見ると良く解からない項目もあります。祭壇使用料とは何でしょうか。棺桶代金は亡骸に使用し、その後燃やすのですから請求されるのは理解できます... 続きをみる

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  • それは遺影写真に無理だ

    介護施設に長期入院していた高齢のお爺ちゃんが亡くなりました。付き添いのお婆ちゃんと娘さんを伴い自宅に連れて帰りました。お布団に安置して、打合せを始めようとしたところ、娘さんが 「どうしても仕事で出かけます。耳が遠くなり、すこしボケてるお婆ちゃんですが、解かる 所まで話を進めておいてください。細かい... 続きをみる

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  • お悔みをスマートに言う

    お葬式の開始時間が近づいてくると参列者が次々と集まり始めます。受付でお悔やみを伝えているのですが、モゴモゴと言っているだけではっきりと聞こえません。喪主様やご家族へのご挨拶も内容が伝わってきません。お悔やみをはっきり伝えることはとても難しく、スマートに出来ない方が意外と多いのです。 頭の中ではこう... 続きをみる

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  • 火葬場でなく大学へ行く

    亡くなったので来てほしいとの連絡が入りました。ご自宅へ伺うと、ご家族が布団に寝かせたご遺体のお身体を、温めたタオルで拭いていました。清拭と言う病院で看護師さんがお風呂に入れない患者に行う行為です。 「3時間後に病院からお迎えが来ます。3時間だけのお葬式をお願いします」 こう言って、見せられた紙は「... 続きをみる

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  • 困った供花が届くのです

    お葬式の施工の準備を始めていると、大手の花屋さんのギフト便で供花や花かごが届いたり、電話で喪主様の了解を得ていない供花の注文が入ったりし始めます。じつは、これが葬儀屋にとっても、喪主様とっても、とても迷惑で困る行為なのです。 供花(きょうか)とは故人に供える花のことです。お花で死者の霊を慰める意味... 続きをみる

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  • 四十九日かけて極楽往生

    お葬式を挙げられた喪家様から四十九日の法要の連絡が入ります。仏前のお花を手配して、法要後に不要になった「後祭り段」を引き取りに伺います。四十九日には「満中陰」「忌明け」「七七日」などのさまざまな呼び方があります。亡くなった日を命日として、その日から四十九日目が極楽往生の日です。 仏教では死者の霊は... 続きをみる

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  • ネットで探したお坊さん

    駐車場の入り口に近い一画に「寺院様駐車場」の看板が立ててあります。お葬式のある時はベンツやセンチュリーの高級車が止まる場所です。本日、やって来たお寺様の車はミニバンです。後部はキャンピングカーのように寝起きが出来るようです。 今回の打ち合わせのテーブルについているのは若いご夫婦です。高齢のお爺ちゃ... 続きをみる

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  • お墓参りに行きましたか

    お盆は、サンスクリット語のウラバンナを音読みにした盂蘭盆会(うらぼんえ)からきた仏教用語です。亡くなった先祖や家族を供養する期間になります。ほとんどの方はこの時期にお墓参りに出かけます。亡くなった方が極楽から帰って来るからです。 お墓参りに気を付けてほしいことがあります。持ち物は、生花、線香、ロウ... 続きをみる

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  • 貴方の戒名いくらですか

    お葬式のお勤めをお寺様にお願いをします。必ず聞かれるのが「戒名をどのようにいたしましょうか」と言うお尋ねです。ちなみに浄土真宗は法名と言います。 ほとんどの喪家様方はしばらく迷います。お寺様も懐に入る金額が上下する大事な商談ですから、簡単には引き下がりません。 「先代が立派な戒名ですから同じものを... 続きをみる

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  • 自分の葬式を予約します

    高齢のご夫婦のどちらかのお葬式のお手伝いを終えると、よく話題に上がるのが、 「私の葬式もすぐだから、あなたに予約しておこうかしら」との会話です。 「お待ちしています」とは絶対に言えませんから、 「ずいぶん先になるので私がお手伝いできるかはわかりません」と話をはぐらかします。 現在お葬式の生前予約は... 続きをみる

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  • お数珠を持っていますか

    お通夜の時間が近づくと、参列者が集まり始めます。どなたの手にもお数珠が下げられています。お数珠は仏式の通夜や葬儀に参列する時とか、法事に出席する際には欠かせないものです。 お数珠は念珠とも言います。古来インドでヒンズー教のバラモンが儀式用に用いたのが始まりで、その後、密教の僧侶たちが使い始めました... 続きをみる

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  • 葬儀後に何を始めますか

    お葬式が無事に終了し、集金やご挨拶に伺うと、たびたび受ける質問があります。 「これから私は、何から、手を付けたら良いのでしょうか?」 私は司法書士や税理士ではないですから、いままでの経験からのお話をします。 亡くなった方が、世帯主であったり固定資産税の納付者だったり、光熱費の振り込みの名義人であっ... 続きをみる

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  • 仏壇で一番大事な人は誰

    このブログを見つけてくださった方の中には、毎朝、仏壇にご挨拶をなさる方もおられると思います。お水を変えて、お花を飾り、お線香をあげ、鈴を横からチーンと叩いて、ご位牌とお写真を見つめ、静かに話しかけ始めるのでしょう。 しかし、ちょっと待ってください。お仏壇の中で、一番重要で、話しかけてお願いしなけれ... 続きをみる

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  • 町内全員の助け合い葬儀

    ひと昔前までお葬式は自宅で行いました。その時活躍したのは葬儀屋ではありません。 ご近所や町内の皆様です。町の世話役が総力を挙げて、他人である家族のお葬式を執り行いました。お葬式の知識は葬儀屋には負けないと豪語するご隠居もいたようです。 村八分との言葉を聞いたことがあると思います。仲間はずれの意味で... 続きをみる

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  • 極楽浄土を見学してみる

    あなたは生前に、殺生を一回もしませんでした。夜中にプーンと飛んできた蚊や地面を這っていた蟻も殺したことがありません。嘘は一回もつきませんでした。自販機の下に落ちていた10円も拾いませんでした。配偶者以外との行為を経験しませんでした。お酒は一滴も口にしませんでした。この人が亡くなると枕元に阿弥陀如来... 続きをみる

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  • 一度地獄を見学してみる

    人間の時に5つの戒律を破ると地獄行です。生き物を殺さない、嘘をつかない、盗みをしない、享楽に溺れない、酒を飲まない、どれか1つでも破った人への閻魔大王の判決は決まっています。となると、ほとんどの人間は地獄に落ちる可能性があるのです。 どうせ行くなら見学をしましょう。冥界には八個の地獄があることはご... 続きをみる

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  • 連絡を受けたら慌てない

    皆様方は、亡くなるとすぐに親戚中に連絡をし始めます。しかし東京等の大都市ですと火葬炉の予約が混んでいて1週間近く待たされることは日常です。火葬場の休日の友引を挟むと、最低3日以上葬儀の日が伸びることもあります。 亡くなった直後に連絡を受けたご親戚は、車や飛行機に飛び乗り、すぐにやってきます。 しか... 続きをみる

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  • 火葬場へ行く前の出来事

    霊柩車の窓から見える歩道に一列に並んだ人波は、どこまでも続いていました。 故人の思い出の場所を通ってから、火葬場に行ってほしいとの希望は、たまにあります。 火葬炉に入れる時間が予約で決まっていますから、大回りで時間をかける余裕は、ほとんどありませんが、道順の途中でしたら、なるべく寄ってあげようと努... 続きをみる

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  • 死出の旅はこんなに苦難

    あなたは亡くなりました。ふと気がつくと独りぼっちで、真っ暗な所にいます。 これより死出の旅へ出発します。極楽の入り口まで約800里。3200キロの旅路を7日間で歩くのですから、1日に約460キロを歩かなければいけません。 最初の難所が死出の山と言う険しい山道です。真っ暗な山道を独りで歩いて行きます... 続きをみる

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  • 気に入りの遺影で残そう

    葬儀屋との打ち合わせで半分パニックの時に「すぐ用意してください」と言われて必死で あちこち探し回るのが、遺影を作る顔写真です。特に高齢になると写真は20年以上も撮ったことが無いと言われることも多く、50年以上も前の結婚式の写真とか、殺人犯みたいな顔で写っている免許証の写真を出される事態も起こります... 続きをみる

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  • 死人の顔が変わりました

    死後から人間の身体は筋肉が固まり始めます。死後硬直です。12時間を過ぎると、硬直は ピークを迎えます。こうなると手指を胸で手ませるのがとても困難になります。 その後、3日程経過すると徐々に硬直は解け始めてきます。 病室にお迎えにあがったとき、お顔には、まだ苦悶の表情が見て取れました。 目は、閉じて... 続きをみる

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  • 息子が11人に増えました

    病院の霊安室から亡くなった方を乗せて寝台車が出発する時でした。車の横に お医者さん、看護師さん、事務の女性など、10名程が見送りに出てきました。 動き出すと全員が深々と頭を下げてきました。このような見送りは初めてです。 通常、病院関係者の見送りは、看護師さん1人だけか、誰も出てこないか、 裏門を戸... 続きをみる

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  • 一人足りない家族の食事

    必ず死は訪れます。大切な人を失った時は、どなたも大きなショックを受けます。 突然の死や、病気と闘った末の死や、天寿を全うした死でも、受ける衝撃に変わりません。死と言う永遠の別れには、どなたも心の準備が出来ていないのです。 打合せをするリビングのテーブルには6枚のテーブルマットが置いてありました。 ... 続きをみる

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  • 総額20万以上が煙になった

    死因は肺がんでした。 入院中も看護師さんの目を盗んでは、煙草を吸いに逃げだして怒られていたそうです。 「愛煙家と言うより、ニコチン中毒と言ったほうあっている」 「死ぬまで煙草を吸っていたから、幸せな大往生かも」 「止めたらと皆が注意しても言うことを聞かない、しょうがない親父だった」 お葬式の前に家... 続きをみる

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  • 台車の骨を綺麗に残しましょう

    火葬炉の扉が開いてお骨が出てくるときは、一瞬緊張が走ります。 もし黒焦げ半生の死体が出てきたら怖いなと思うようですが、ホラー映画ではないので  ご安心ください。 火葬場の職員さんは、とても注意しながら、綺麗な状態に焼き上げてくれます。 理科室にあった骨格標本のように全身が出てくる火葬炉もありますが... 続きをみる

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  • 友引は火葬炉が空いています

    葬儀の当日が友引に当たると、縁起が悪いので、翌日にずらす習慣があります。 また友引を火葬場の休業日にする地域も多くあります。 気にしない方が増えていると言いながら、友引で葬儀日をずらす喪家様は まだまだ多くおられます。 「六曜」と言う古代中国で生まれた日時や方位などで、吉凶や運勢についての考え方か... 続きをみる

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  • 葬儀の後は相続トラブル

    皆さんは、お通夜、告別式と一連のお葬式のイベントが終わると、 やれやれ一段落とお思いでしょうが、実は、その後が結構大変です。   葬儀屋もお葬式が終われば一件落着とはならず、その後煩雑に相談事に追われます。 簡単に数えてみても、仏壇の購入から、お葬式の時の白木の位牌から塗りの位牌への交換墓地の購入... 続きをみる

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  • 死者に捧げる花に囲まれて

    百合子 と言う名前の仏様でした。 まだ二十代、なぜこんなに若い方が、棺に入らなければ、ならないのでしょうか。   会葬御礼が始まりました。 「娘が生まれたとき、窓から庭一面に咲いている、ユリの花が見えました。百合子   と名付けました。  娘はユリの花が大好きでした。こんなに沢山の友人達に送っても... 続きをみる

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  • 年賀状の宛先は極楽行き

    大晦日を迎えようとしている年の瀬に命の灯が消えました。   「お正月なので」  と、 ご子息の意向で、ご家族のみの、簡素なご葬儀になりました。 火葬場の正月休み明けの、一番窯での出棺で極楽に送ります。   「おやじは無宗教なので」   「華やかなことは無駄だと言っていましたので」   「煩わしい人... 続きをみる

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  • 星になったサンタ 

             サンタクロースの旅立ち 追記 先日、サンタクロースの衣装で納棺をして、天にお送りした仏様のお宅に 初七日のご挨拶に伺いました。 少しずつ悲しみから癒えているように見える奥様が、ポツリ、ポツリと お話してくれました。 「毎年、夫がサンタクロースの衣装でプレゼントを届けていた保育園に... 続きをみる

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  • 御通夜の深夜に解かること

    「葬式なんて必要ない。面倒なだけだ。」 「葬式を行う意味が解らない。葬儀屋なんか帰ってもらえ」 打ち合わせの時の喪主様は、けんか腰でした。 それでも周りの家族・親族がたしなめ、多くの参列者で通夜が行われました。 通夜の語源は、釈迦が入滅した時に弟子たちが師匠の死を悼み、お説法を夜通し、 語り合った... 続きをみる

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  • 二人で旅立った葬儀式

    高齢の母親を送る通夜の席が始まろうとしていました。 突然、喪主をつとめている息子さんが、私に相談があると囁いてきました。 「実は、さっき父が入院している病院から連絡があって、今夜が峠だというのだ」 ということは、もしかして、今夜の峠を越えられないとすると、 葬儀が続いて出ることになります。 今夜の... 続きをみる

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  • 後を追ったペット

    先月にご葬儀を終えた喪家宅に、後祭り祭壇の引き上げにうかがいました。   火葬場から持ち帰ったお骨と、白木位牌を飾って置き、満中陰まで置いておく 祭壇を、後祭壇とか、後飾壇と言います。 関西地方では中陰壇とも言います。 満中陰とは、亡くなった日から、7日ごとに7人のお釈迦様や菩薩様に会い 教えを受... 続きをみる

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  • 入浴中の旅立ち

    今朝の新聞に高齢者のお風呂の事故についての記事がありました。 入浴中の死亡事故は、交通事故の件数より多いそうです。   特に、高齢者では顕著に数字が跳ね上がります。 ヒートショックに、弱っている心臓が耐えられないからです。   検死が終わったので引き取りに来てくれと、警察から連絡が入りました。 お... 続きをみる

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  • インフルが奪ったランドセル

    テレビのニュースで、インフルエンザ流行のニュース聞くたびに、 記憶がよみがえる、お葬式があります。    仏さまは、6歳でした。小学校1年生になったばかりです。   命を奪ったのは、インフルエンザ脳症という病名です。 インフルエンザウィルスが急速に神経障害・意識障害を伴い 急性壊死性脳症を起こす怖... 続きをみる

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  • 間に合った遺影写真

    昨日まで元気でしたが、急に亡くなりました。家族思いの父親でした。 突然死でしたので、皆、慌てました。    お寺や葬儀日程のお話は、進みましたが、遺影写真を作る、故人の顔写真が、 お家の何処を探しても、ありません。 写真はすべて父親が撮っていて本人は写っていません。    「写真を撮られるのが、嫌... 続きをみる

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  • 霊安室の鉢合わせ

         「今、病院で亡くなりました」 と、お電話が入りました。   すぐに用意をして、お迎えにあがりました。 病院の霊安室に着くと、そこにはストレッチャーを用意している、 白衣を着た男がいます。 周りに遺族と思われる数人が困った顔をしています。 ピンときました。同業者の鉢合わせです お話を伺うと... 続きをみる

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  • 棺に入れたチョコレート

    昨日はマスコミが騒ぐバレンタインデーでした。皆様、この日は神父様の亡くなった日だと知っていましたか?バレンタインデーの起源はローマ帝国時代に司祭ウァレンティヌスが2月14日に処刑された事に由来しています。当時のローマ皇帝クラウディウス2世は「若者が戦争へ行きたがらないのは、故郷に残る家族や恋人と離... 続きをみる

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  • 最後に食べたい薄皮饅頭

    葬儀並びに告別式の閉式が告げられると、出棺前のお別れの時間が始まります。故人が横たわっている棺の蓋が開けられ家族や親戚が最後の対面を行うのです。お別れを告げる集団の中には、小学校入学前のお子様が混じる喪家様も多くおられます。高齢の故人になるとひ孫の参列も珍しくありません。これらの一番かわいい年代の... 続きをみる

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  • 死後の手続きは辛い役目

    一人の人間が亡くなると、その瞬間から様々な手続きを始める必要に迫られます。亡くなった直後にまず死亡診断書又は死体検案書を受け取ります。そして死亡届の記入から提出を経て火葬許可証の受け取りと進みます。死亡診断書は以後の手続きの度に必要になるので、必ず5枚以上のコピーを取ることを忘れないでください。 ... 続きをみる

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  • 葬儀費用を安くするには

    大部分のお葬式が家族葬になりました。家族葬の一番の利点は「費用を安く抑えるお葬式」といわれています。ところが、思ったほど安くはないと感じる方が大部分です。参列者が少なくなっても、お寺のお坊様を呼んで葬儀式を行うと、どうしても必要な備品や施設が必要です。その部分は一般のお葬式と変わらないので、ある程... 続きをみる

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  • 形見のパールネックレス

    旅立ったお婆ちゃんのお葬式の打合せをしています。老夫婦が助け合いながら暮らしてきたリビングで、憔悴したお爺ちゃんと向き合っています。連れ合いを亡くされたショックで今にも倒れそうなお爺ちゃんでしたが、奥様をしっかりと旅立させると覚悟してからは喪主の務めをなんとか果たしています。突然玄関が開きました。... 続きをみる

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  • 棺桶に入れた年賀状の束

    間もなくお正月を迎えようとしている年末に命の灯が消えました。「お正月なので」と、息子夫婦だけが見送るご葬儀に決まりました。火葬場は公営施設なので年末から三が日は休業になります。休み明けの一番窯での出棺を予約しました。 「母を亡くしてからは、一人で暮らす生活が長く続いたし、知り合いや友人関係もほとん... 続きをみる

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  • 自分らしいお葬式をする

    お葬式のスタイルが変わりました。家族と親戚だけで見送る「家族葬」がほとんどになり、大勢の参列者が集う「一般葬」と呼ぶお葬式は少なくなりました。高齢者は増えるのに核家族化が進みます。ご近所付き合い等の地域の繋がりも見られなくなっています。宗教を信じる人も少なくなり、お坊様を呼ばない「無宗教葬」のお葬... 続きをみる

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  • 死ぬまでにやりたいこと

    終活ブームと言われています。本屋の店頭には老後生活に関する「ハウツー本」が並んでいます。「エンディングノート」も選ぶのに苦労するほど多種多様な品があります。「自分史」を書く人も多くなったようです。超高齢化社会の日本では、暇を持て余している高齢者に、あの手この手で売りつける商品が考え出されるのです。... 続きをみる

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  • ハッピーエンドな死に方

    自宅のお部屋で在宅介護を受けている高齢者を見送られたご家族から、お葬式の連絡を受けました。直ぐに準備をして伺いました。介護ベッドの上のお爺ちゃんに対面します。第一印象は「苦しみの無い、良いお顔で旅立たれた仏様だなあ」でした。かかり付け医の死亡確認は終わっていましたので、御着替えを始めました。看護師... 続きをみる

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  • 飾った遺影はお気に入り

    ご自宅に搬送が終わり和室に安置された高齢のお婆ちゃんの脇で、ご家族は困惑していました。喪主様の手には、故人が元気なころに介護施設で書き込んだという立派なエンディングノートがあります。その中に挟み込まれた「私の遺影」というページが開かれています。そのページに貼られていたのは華やかな着物を召した若い綺... 続きをみる

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  • 観音菩薩が好きな日本人

    旅行先やドライブに出た途中で、目の前に巨大な仏像が見えてきた経験はありませんか?日本各地には結構大きな仏像が建立されています。どのくらいの仏像を「巨大仏」と呼ぶかは明確な基準はありませんが、一説によると40メートル以上の仏像を対象とするらしいです。研究者の中には「ウルトラマンより大きいのが巨大仏の... 続きをみる

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  • お線香の知識を学びます

    葬儀会館には特有の匂いがあります。お線香の香りです。残り香が強く電車内などで喪服の方とすれ違うと、ほのかの匂うこともあります。この香りは杉の木の匂いです。お線香の作り方は、杉の葉を乾燥させて粉にした原料に水と糊を加えて練り、棒状に加工します。杉のヤニにより煙が多く出るため、宗教的な行事に使われるよ... 続きをみる

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  • 支払いはタンス預金から

    喪主様は大変ご立腹でした。お寺のお坊様にお渡しする「お布施」を用意するために銀行に出かけたところ、自分の預金からお金が出せないと言われたのです。「自分のお金だよ、それを自分が使う為におろしたいと言うのが何故いけないのだ、銀行と言うのは、なにかい、一旦預けたら二度と引出せないようにする仕事なのかい、... 続きをみる

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  • お寺の境内を使うお葬式

    高い天井と豪華な飾り付け、そして見上げるようなご本尊、周りに漂う長年の抹香の香り、今回の家族葬は菩提寺でもあるご寺院の本堂を葬儀会館として使用する寺院葬で行われました。お寺で行なう寺院葬には葬儀会館では不可能な体験ができます。本堂の作りが横長ですから、御経を唱えるお坊様を囲むように家族席の配列が可... 続きをみる

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  • 夫の遺言は葬式について

    机の上の電話が鳴りました。「そちらにお葬式の予約を入れていた〇〇です。先ほど亡くなりました。よろしくお願いします」とても落ち着いた声に聞こえました。葬儀屋にかかってくる電話には「突然の事で慌ててどうしようか」と言う思いが伝わって来る場合が多いのです。受話器から聞こえてくる「死んだ、死んだ」としか言... 続きをみる

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  • お悔やみの言葉は難しい

    お通夜やお葬式に参列した皆様が、挨拶の時に必ず口にするのが「ご愁傷様」です。この言葉は、大切な方を亡くしたご遺族にかける「お悔やみ言葉」のひとつです。ご愁傷様の「愁傷」は「悲しみに寄り添います」「嘆き悲しんでいます」「あなたを心配しています」などの意味になります。しかし、ご愁傷様は相手に失礼に当た... 続きをみる

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  • 別れの時間を一番大切に

    お葬式の簡素化が進んでいます。ほとんどのお葬式が家族葬と言う一般参列者を呼ばないで近親者だけで見送るという形になりました。それでも親戚関係は参列しますから20人から30人程になることもあります。家族だけの家族葬はまだまだ少ないのです。宗教離れも進んでいます。高額なお布施や訳の分からない読経に不信感... 続きをみる

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  • 別れ花を選んでください

    告別式が終わると祭壇前の棺が、会場のスペースに引き出されます。棺の蓋が開けられます。セレモニースタッフが祭壇花や供花から切り分けられた「お別れ花」を参列者に渡します。皆様、一輪ずつ受け取り、喪主様から順に関係の近い人からご遺体の周囲にお花を添えていきます。出棺の前に皆様の手で、飾られていた生花を棺... 続きをみる

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  • 喪主様の選び方と役割は

    「喪主様はどなたがなさいますか」お葬式の打合せを始める時に葬儀屋が必ず確かめます。喪主が必要なのは様々なお葬式の内容を最終的に決定する役割があるからです。いわば、お葬式というイベントの現場監督であり最終責任者なのです。葬儀内容で違う見解が出た場合は喪主に決定権があります。お寺の連絡や親戚へ訃報を知... 続きをみる

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  • 葬式費用を安くする方法

    万が一の事態が起こりお葬式をしなければならない状況になった時に皆様が考えるのは「葬儀費用を出来るだけ抑えたい」と言う願いです。ほとんどの高齢者は自由になるお金が少なく、手持ちの資金もあまり無く、ましてこれからの生活を考えると余計な出費は出来るだけ抑えたいと思う気持ちが真っ先に出ます。良く「葬儀代だ... 続きをみる

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  • 見事な骨格標本で出るぞ

    数時間前に棺桶を入れた火葬炉の扉が再び開きます。炉からお骨が出てくる時は、皆様に一瞬緊張が走ります。もし黒焦げ半生の死体が出てきたらどうしようと思うようですが、ホラー映画ではないのでご安心ください。火葬場の職員さんは、とても注意しながら綺麗な状態に焼き上げてくれます。理科室にあった骨格標本のように... 続きをみる

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  • 訃報の連絡をいつするか

    突然、家族が亡くなると直ぐに考えなければならないのがお葬式の事です。そして皆様は連絡に結構苦労されています。初めて経験するお葬式の「訃報連絡」をどのようにすれば良いかを迷われる方が多いのです。大きく分けると連絡のタイミングは3回あります。そして、それぞれで伝える内容も変わるのです。 1回目は、亡く... 続きをみる

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  • お骨を別にわけて下さい

    分骨(ぶんこつ)と呼ぶ骨上げの習慣があります。故人の遺骨を2つ以上の骨壺に納めて持ち帰り、別々の場所で供養することです。「一人の身体の骨を別々にするのは法律に触れるのでは」と不安を持つ人もいますが、分骨は法律違反ではありません。過去には、お墓が無いので母親の遺骨を残された姉妹がそれぞれ半分ずつ持ち... 続きをみる

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  • 葬儀屋の出番はまだです

    早朝に電話が鳴りました。「どうも死んでいるみたいなのだが、葬儀屋さん来てくれるかな」自宅介護を長く続けていて、いつ亡くなっても不思議ではないと言う状況の家族がいる場合、万が一の時にこのような電話がかかってくることは珍しくありません。その時に必ず聞き返す内容があります。「お医者様には、もう見せていた... 続きをみる

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  • 尊厳を守るためにする事

    病院へお迎えに行き病室のベッドか霊安室のストレッチャーの上で初めて故人に対面します。事故や事件そして孤独死などの不審死の場合は監察医や警察署の霊安室でお目にかかります。もちろんご自宅のお布団の上で安らかに横になっている幸せなご遺体にお会いできる時もあります。この様に亡くなったばかりの死体に対面した... 続きをみる

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  • 認知症の爺ちゃんの奇跡

    85歳以上で4人に1人が発症する脳の病気があります。認知症です。脳の細胞の働きが悪くなる病気です。家族の顔がわからなくなり、過去の記憶が無くなり、自分の居場所を忘れ、手足の運動に障害が出ます。食事や排泄も難しくなり、日常生活に支障が出て、周りの家族はとても苦労をします。打合せを始めた喪家様ご家族は... 続きをみる

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  • 家族葬とはどう進めるの

    家族葬といってもお葬式の流れは一般の葬儀と変わりません。それでも利点を上げれば、家族だけの少人数で行いますから、形式的な部分を省略できるということだと思います。例えば服装です。家族以外の一般の参列者が多く来るお葬式では、どうしても正式の喪服が欠かせません。家族葬ではブラックスーツや略喪服の着用で済... 続きをみる

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  • 良い葬儀屋の条件は何か

    「どの様なお葬式を行うのが良い葬儀屋なの」このような質問を受けて一言で答えることが出来る同業者はいないと思います。とても難しい質問です。理由は考え方の違いでそれぞれのお葬式のスタイルがあり、そのお葬式を行った人は、価値観や感じ方が千差万別だからです。しかし皆様は「頼むなら出来る限り良い葬儀屋を選び... 続きをみる

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  • お一人様が遺言した葬儀

    故人は70代後半の女性のお一人様でした。教職に就いていたと聞きました。生涯独身を貫きました。両親や家族そして親戚関係もすべて亡くなっていて一人の旅立ちになることは覚悟されていました。一軒家にお住みでしたので、それなりに資産はあったようです。高齢で身体の衰えを感じた時、しっかりとした準備を進めて私共... 続きをみる

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  • 感情が見えない人が多い

    日本では約15人に一人がうつ病になると言われており、身近な病気になっています。うつ病を発症する人の多くは、感情を表わす事が無くなり病状が進むようです。この頃のお葬式で気になることがあります。強い悲しみを身体中から表現し、声をあげて泣く家族をほとんど見なくなったのです。昔から日本人のお葬式は厳粛な雰... 続きをみる

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  • 妻に先立たれ壊れる生活

    夕方「胸が苦しい」と訴えた奥様は救急車の中で息を引き取りました。親戚付き合いが苦手でしたのでお葬式は家族だけで行われました。遠方に居住する一人息子さんのご家族が参列されます。憔悴した喪主様に息子さんが「オヤジ一人で生きていけるのか」と声をかけます。「大丈夫だ」と答える姿がカラ元気に見えました。葬儀... 続きをみる

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  • 法要をする人がいません

    お葬式が無事に終わり皆様ホッとなされます。その後、これから何に取り掛かろうかを考えます。近頃はエンディングノートの記入とか終活のアドバイス、相続の相談や断捨離などの情報が、テレビ、ネット、書籍で大量に流れています。残された家族はこれらの知識で死後の手続きに取り掛かります。ところがお葬式後に行う大事... 続きをみる

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  • 雛人形が周りを守る仏様

    雛祭りになると思い出す仏様がいます。そのお婆ちゃんは老人会の人気者でした。お葬式は友引の日に行われました。喪主の仕事の関係と親戚の集まれる日がその日に以外に無く変更が出来なかったのです。友引は葬儀を行うのが嫌われます。理由は友人達を冥途に連れていくとの迷信からです。出来るなら、日程をずらしかったの... 続きをみる

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  • お嫁さんが出禁のお葬式

    警察の遺体安置所からご遺体を引き取った時から、自殺だと言うことは理解していました。エアコンやドアにガムテープで目張りをした自分の車の中で、排気管からのホースを引き込んでの一酸化炭素中毒死でした。死に顔が、ほんのりとピンク色になるのがこの自殺死体の特徴です。一見、美しいですが身体は弛緩しますので尿と... 続きをみる

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  • 貴方は守護霊を信じるか

    突然「葬儀屋さんあなたには良い守護霊がついていますね」と言われて、ビックリしました。皆様は、あの世にいる「あなたの分身」である守護霊を信じますか?その方が言うには、 「人間には一人ひとりに、それぞれ守護霊という存在がついています。守護霊とは先祖の霊などではなく、あの世に残っているあなたの一部であり... 続きをみる

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  • 終活は断捨離から始める

    終活と言う言葉がメディアで取り上げられブームが起きました。老後になると皆様一度は自分の終活について考えるようです。葬儀屋はよく終活の相談も受けます。終活を考えることは、残った人生を快適にするだけでなく、家族への負担を軽減させる効果もあります。人生の終わりに向けて計画を立て、充実した余生を過ごすため... 続きをみる

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  • 学会の友人葬は見事です

    「南無妙法蓮華経(なんみょうほうれんげきょう)」ホールを揺るがす程の声量です。参列者全員が声を合わせてお題目を一心に唱える姿は圧巻です。お通夜の時間が近づくと、会社帰りのスーツのおじさん達や買い物帰りの普段の服装のおばさん達が次々と集まり始めます。驚くことにこの人たちは、祭壇に飾られている遺影写真... 続きをみる

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  • 開眼供養を行いましたか

    始めてのお葬式はどなたも大変な思いをされます。やっとお葬式が終わると皆様「やれやれ一段落」と思われますが、直ぐに49日法要がせまり、その間も銀行関係や土地家屋の相続の問題が持ち上がります。お葬式後もてんてこ舞いなのです。特に火葬場から持ち帰った骨箱を眺めて、皆様が改めて気がつくのが、仏壇とお墓の用... 続きをみる

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  • 顔の上の白い布は何の為

    ご遺体をお布団に安置してお着替えを済ませると、お顔の上に白い布をかぶせます。このハンカチの様な布の正式名称は「打ち覆い」と言います。葬儀社の中には「面布」とも呼ぶところもあります。布の色は白色に決まっています。昔から葬儀には色物を使いません。色のついた染物を使うと準備をしていたと捉えられたのです。... 続きをみる

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  • 三途の川を渡れませんよ

    あなたは亡くなりました。ふと気がつくとひとりぼっちで、真っ暗な所にいます。これより死出の旅への出発です。極楽の入り口まで約800里。3200キロの旅路を7日間で歩くのですから、1日に約460キロを歩かなければいけません。最初の難所が死出の山と言う険しい山道です。真っ暗な山道をひとりで歩いて行きます... 続きをみる

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  • 霊柩車の助手席の出来事

    クラクションが叫び声をあげると霊柩車がゆっくり走りだします。関東では霊柩車の助手席に位牌や遺影写真を持つ喪主様が乗ることが多いです。関東圏以外では後ろに続くハイヤーに乗車することが通例です。遺族は「野辺送り」の主旨から柩の後を追いかけるという慣習があるからです。 喪主が後続のハイヤーやマイクロバス... 続きをみる

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  • 携帯はマナーモードでね

    お葬式の開式前に、必ず携帯電話の注意アナウンスをするようになってずいぶん経ちます。「携帯電話をお持ちの方にお願いを申し上げます。葬儀進行中はマナーモード又は電源をお切りいただくようご配慮をお願いいたします」毎回ここまで注意喚起をしているのに、必ずといっていいほど着信音が鳴るのです。 映画館やコンサ... 続きをみる

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  • 転校先は天国になります

    お手伝いが辛いお葬式があります。逆縁(ぎゃくえん)と呼ばれる親が子供を送る葬儀です。特にまだ小さい子が急に亡くなるお葬式は気が重い施行です。しかし、ご縁で繋がった仏様ですから、しっかりと送ってあげようと取り掛かります。逆縁のお葬式には、たとえ喪主でも親が火葬場に行ってはいけないという風習があります... 続きをみる

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  • 生きている死体との対面

    「外国で死んだ息子を迎えに行ってくれないか」この電話が最初でした。税関検査の後に棺桶を取り変えるので、新しい棺を積み込み空港へ向かいました。海外からの遺体搬送は航空機を利用します。航空貨物では遺体保存にドライアイスが使用出来ません。遺体はエンバーミングという防腐処置を行ってから搬送します。さらに国... 続きをみる

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  • 火葬場で聞いたおめでた

    貴方は生まれ変わりを信じますか?仏教の死生観は輪廻転生(りんねてんしょう)で成り立ちます。輪廻転生とは死後、生まれ変わることです。初めての土地なのに、前に尋ねた記憶がよみがえる人がいます。小さい子供が生まれる前の記憶を話す事があります。又夫婦で可愛がっていたペットが奥さんの妊娠が解かると元気がなく... 続きをみる

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  • 近頃霊柩車に気がついた

    皆様に質問します。近頃街中で霊柩車を見ましたか?ほとんどの方がこの頃見ていないなと答えるはずです。昔は霊柩車をよく見かけました。宮型霊柩車はその特徴的な外観から、遠くからでもすぐに分かりました。しかし現在は宮型霊柩車がすべて無くなり、代わりに目立たない外観の霊柩車が主流になりました。ひと目では気が... 続きをみる

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