おくりびとの日記

数多くの仏様を成仏させた「おくりびと」が、お葬式の出会いを綴ります。終活の参考になれば幸いです。

2025年7月のブログ記事

  • 相続に文句を言うのは嫁

    葬儀屋は地場産業です。市内を回ると過去に弊社でお葬式をあげられたお家を見かけます。その中で大きな家だったとか、お庭が広く土地が広いなと感じたお家が、いつの間にか空き地になり、細かく分譲されて小さな家が数件建っていたりすることに気がつくのです。家と土地を持つ家人が亡くなると通常は次の代に相続されます... 続きをみる

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  • 白チャンチャンコは何歳

    納棺式を始めるので喪家様のご自宅へ伺いました。納棺の前に「なにか、仏様に持たせたいものが有りましたらご用意をお願いします」と伝えてあります。枕元に「白いチャンチャンコ」が置いてありました。お顔の白い布をソッとめくると、優しい笑顔のお婆ちゃんがお休みなられていました。「白寿の着物ですね」と話しかけま... 続きをみる

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  • 息子が育てたひまわりを

    最愛の息子との別れは突然きました。それは心が壊れるほどの辛く悲しい経験でした。予想もしていない別れは、当人にとって現実逃避したくなるほどの辛い時間になりました。人生を大きく変える出来事は突然一本の電話から始まりました。6歳の息子の交通事故を知らせる内容でした。驚いて容態を尋ねる質問に、警察は一切答... 続きをみる

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  • 担当不在の小さなお葬式

    「アナタが担当者と名乗ってくれて本当に良かった。今回、何事もなく心配せずに無事に母を送ることが出来たのもアナタの親身なお手伝いのおかげだ。本当に相談できる担当者が決まっている心強さに、今回は、安心した、有り難う」今回お手伝いできた喪主様から葬儀屋冥利につく「お礼の言葉」を頂きました。葬儀屋として本... 続きをみる

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  • 親子の介護は地獄になる

    旅立つ人が望むのは「最後は自宅で死にたい」です。見送る家族の願いも「最後は自宅で旅立させたい」です。ところが、この願いはとても難しいのが現状です。長寿化が進む現代の日本において、介護はもはや一部の人だけの問題ではありません。誰にとっても明日の自分になり得るのです。「自分に介護が必要になったら、ある... 続きをみる

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  • 宣伝の金額と実際の請求

    家族との別れは急に来ます。大切な人を亡くした悲しみの中で、残された家族は不慣れなお葬式の準備を始めます。お葬式に慣れている人など、どなたもおりません。呼ばれた葬儀屋は物知り顔で次々と説明し始めます。棺桶の相場など、誰も知りません。言われる通り「ハイハイ」と返事をしていくと、最終的にとんでもない金額... 続きをみる

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  • 霊柩車運転手の旅立ちに

    闘病生活の末に亡くなった故人は人生の半分以上「霊柩車の運転手」をしていました。弊社でも自社の霊柩車が出払った場合、急遽お願いをして、ずいぶん助けられました。奥様は火葬場の職員でしたので、我々スタッフの間では火葬場に行った際に奥様から「病気で先行きが短い」と聞いていたそうです。仕事の関係もあり、故人... 続きをみる

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  • 葬儀屋もミスをしますよ

    この仕事は失敗が許されません。「ゴメンナサイ、やり直します」の言い訳が通らないのです。冠婚葬祭はすべて二度と繰り返しが出来ないと言われますが、特に、お葬式は「もう一度お願いします」が出来ません。どのようなお葬式の形であろうと出席人数が多くても少なくても、決して準備に気を抜くことが出来ないのです。 ... 続きをみる

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  • 亡くなった夜に熟睡した

    打ち合わせを始めています。自宅で介護していたお婆ちゃんが往生なさいました。喪主を努める娘さんが、心にわだかまっていただろう思いの丈を吐き出しました。「亡くなった日の夜に、こんな日に『眠れるだろうか』と思いながらベッドに入りました」寝て良いか悩みながらも、翌日のお葬式に備えてベッドに入ったそうです。... 続きをみる

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