おくりびとの日記

数多くの仏様を成仏させた「おくりびと」が、お葬式の出会いを綴ります。終活の参考になれば幸いです。

2025年5月のブログ記事

  • お葬式で思い出す出来事

    「49日法要が終わりました」のご連絡を受けると、後祭り祭壇を片付けに喪家宅へ伺います。片付けながらお葬式の感想が話題になります。初めての経験ですと何もわからず右往左往して葬儀屋の言われるまま行なう方が多いのですが、それでも家族で決めた内容で、お葬式を行った結果「心に残る思い出になりました」とお話し... 続きをみる

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  • 死後の供養を考えてみる

    皆様は「死後の世界」について考えることはありますか。家族を送ったお葬式が一段落すると「あの世」について思いをはせる方が多いのです。お葬式を済ませると「これからは故人の供養をしっかりとしなければいけない」と皆様思います。 一言で供養と言ってもいろいろとあります。仏教では供養は尊敬という意味も含みます... 続きをみる

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  • 突然死去の連絡を受けた

    何故、お葬式の連絡は突然来るのでしょうか?何気なく出た電話口の連絡が、親戚からの死去の連絡とか、ご遺族や友人からの故人の急な訃報などで、驚いた経験をどなたもお持ちだと思います。ほとんどの方はそのような時に、どのような挨拶を返そうかと悩んでしまうのです。 心の準備の無いまま訃報の連絡は突然入ってきま... 続きをみる

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  • 日本各地のお葬式事情3

    前回、書ききれなかった各地の風習を綴ります、少しでも参考になれば嬉しいです。 徳島県、後火葬が多いです。お通夜では一般会葬者へ向けた通夜ぶるまいが行われます。 香川県、後火葬が多いです。香典の表書きにはお通夜は「御悔」、葬儀は「御香典」と書くのが一般的です。 愛媛県、後火葬が多いです。通夜振る舞い... 続きをみる

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  • ああこれで自由になれた

    高齢のお婆ちゃんのお葬式を行っています。喪主様は珍しいことに「ご長男のお嫁さん」です。棺桶の中のお婆ちゃんとは「血」の繋がりがありません。お婆ちゃんの配偶者はとっくに亡くなり、ご長男もずいぶん昔に他界されていました。結果として嫁ぎ先の「姑」である義理のお母さんと残されたご長男のお嫁さんだけが残され... 続きをみる

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  • 日本各地のお葬式事情2

    前回、書ききれなかった各地の風習を綴ります、少しでも参考になれば嬉しいです。 石川県、後火葬が主流です。浄土真宗が浸透している地域なので、香典は「御仏前」と書きます。 富山県、一般会葬は告別式に参列することが多いです。浄土真宗が浸透している地域なので、香典は「御霊前」ではなく「御仏前」と書きこんで... 続きをみる

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  • 娘さんと父だけの母の日

    抑えた音楽が流れる中、父と娘の二人は、真っ赤なカーネーションを、一つ一つお顔の周りに置いていきました。通常、お棺に入った仏様の顔周りには、白い菊の花が置かれます。お顔周りを、真っ赤なカーネーションに飾られた、目を閉じた母親は、輝いて見えました。 母の日はアメリカから伝わった風習です。1905年5月... 続きをみる

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  • 日本各地のお葬式事情は

    北海道、受け付けに芳名帳の用意が無い場合が多いです。記名をしません。受付で香典袋の中身を確認し、領収書を発行するのが通例です。 青森県、お葬式の前に火葬する前火葬が一般的です。雪国の風習から来ています。 秋田県、前火葬が主流です。お通夜をせずに火葬後に告別式を行う一日葬が多いです。 岩手県、前火葬... 続きをみる

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  • ある高齢者の死因は自殺

    65歳以上の人数が全人口に対して7%を超えると「高齢化社会」そして21%を超えると「超高齢社会」と呼ばれます。日本は2010年に23%を超えて超高齢社会に入りました。我が国は80歳を越えても生き続ける超高齢者がとても多い国なのです。皆様のご近所さんにも超高齢者を見ませんか?超高齢者は少しずつ身体が... 続きをみる

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