おくりびとの日記

数多くの仏様を成仏させた「おくりびと」が、お葬式の出会いを綴ります。終活の参考になれば幸いです。

2025年11月のブログ記事

  • 喪中葉書が届いたときは

    ポストに入っている「喪中はがき」を手に取る季節になりました。内容が知人の親の不幸ですと、自分もその年代になったかと思い、これから書く年賀状の宛先リストから削除しようと考えながら家に入ります。本来、喪中はがきが届くケースは、故人とそれほど深いお付き合いではない方に向けてのお知らせでした。しかし、この... 続きをみる

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  • 三途の川はどのような所

    あなたは亡くなりました。現在、死出の旅路の最中です。本日は亡くなってから7日目(初七日)です。この七日間の間、独りぼっちで死出の山と言う険しい山道を真っ暗な中で歩き続けました。極楽の入り口までは約800里、3200キロの旅路を7日間で歩いたのです。1日に約460キロは強行軍でした。やっとの思いで峠... 続きをみる

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  • 終の棲家を売って欲しい

    配偶者のお葬式を済ました高齢者の住み家に、何所で聞き込んだか不思議ですが、突然不動産業者が「家を売りませんか?」と訪ねて来ると聞いています。高齢者を狙う持ち家の「押し買い被害」が急激に増えていて日弁連から被害者の会対策を求める声も上がっているようです。押し買いと言うのは、突然家に押しかけてきた業者... 続きをみる

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  • 安置の後で取り掛かる事

    長期の入院とか介護施設で長い間過ごされた後に、ご逝去された仏様をお迎えにあがります。そのような故人をご自宅に安置した時に気になる箇所があります。それが、手入れのされていない伸び放題の髪の毛と長く伸びた爪です。ほとんど身体が動かなくなった臨終が近い肉体でも不思議と、髪の毛と髭、手足の爪は伸びるのです... 続きをみる

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  • 老後に孤立しない為には

    我が国、日本でおかしなことが起きているのはご存じですか?人口がどんどん減少している一方で、世帯数がとても増加しているのです。総務省の国勢調査によると1995年には約4390万世帯でしたが2020年には約5570万世帯にまで増えています。「何故か?」と疑問を感じる人も多いはずです。理由は1世帯あたり... 続きをみる

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  • どちらの棺桶で旅に出る

    先程から棺桶のカタログを凝視している喪主様が悩んでいます。いくらの棺桶にするかを決めかねているのです。人生の最後に使用する家具が棺桶です。ご遺体を納めて葬るためのベッドです。ほとんどの人が悩む原因が「どうせ燃やしてしまうから」なのです。だからと言って格安の棺桶はお勧めしません。お葬式の間中、故人の... 続きをみる

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  • 高齢者の徘徊死亡が多い

    耳たぶは、かじられていて無くなっていました。唇も形をとどめていません。眼球も一つほじくられていました。前日の午後から行方不明になっていた、お爺ちゃんは朝方、畑の側溝に横たわっている状態で発見されました。犬の散歩に出た主婦が見つけ腰を抜かして警察に電話したそうです。近頃野犬の姿はすっかり見なくなりま... 続きをみる

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  • 受け継がれたネックレス

    旅立ったお婆ちゃんのお葬式の打合せをしています。老夫婦が助け合いながら暮らしてきたリビングで、憔悴したお爺ちゃんと向き合っています。連れ合いを亡くされたショックで今にも倒れそうなお爺ちゃんでしたが、奥様をしっかりと旅立させると覚悟してからは喪主の務めをなんとか果たしています。突然玄関が開きました。... 続きをみる

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