葬式費用は葬儀保険から
「お葬式はいくらかかるのですか?」この質問の答えが一番難しいのです。当然、内容や人数を伺うことから始めますが、質問してきたお客様自身もまだ何にも考えていない状況です。「家族と親戚などの限られた人数だけが参列する小規模な家族葬で行なうならば費用の全国平均は98万円と出ています」「100万円用意すれば、ある程度納得が得られるお葬式が挙げられると思います」と答える事もあります。
仏式のお葬式は150万円~200万円位が平均価格です。この金額は結構な額です。支払いにタンスの奥から100万円の帯封札束が直ぐに出てくるお家は少ないと思います。それでは、イザと言う時にこの費用をどうやって準備したら良いのでしょうか。いろんな準備の方法があると思いますが、亡くなったと連絡をすると翌日に100万円が振り込まれる制度があります。それが葬儀保険です。
お葬式の打合せの中でご遺族からよく聞くお話があります。「葬儀費用を引き出そうとしたら銀行口座が凍結されて、簡単に出せない」です。銀行の中には「葬儀費用に限り上限を決めて引き出すことも可能です」という所もありますが、まだまだ故人の口座は、名義人の死亡を把握した時点で凍結される場合が多く、費用の支払いで早めに現金が必要なのに、口座から引き出せずに困るケースをよく耳にします。
葬儀保険の一番のメリットは必要書類を提出すれば最短翌日に保険金を受け取ることができるのです。生命保険は自分が亡くなった時に、残された家族が金銭的に困らないようにかける保険です。ですがその中から、葬儀費用を支払おうとしても、結構手続きに時間がかかり、結果お葬式の費用の清算には間に合いません。また、これからの生活のため必要な生命保険ですから、出来るならお葬式費用とは別に考えたいと思う家族も多いのです。万が一の時に妻や子供に負担をかけたくないとか、皆に迷惑をかけない程度の資金は用意しておきたいなどの声から生まれた「葬儀費用を準備できる死亡保険」が今、各社から提示されています。
例えば100万円の支払いプランで、60代の男性は1830円、女性は940円、70代の男性で5030円、女性で2490円の月額料金です。保険期間1年の掛け捨て型で自動更新型の死亡保険です。更新時の年齢により保険料は変わります。保険料は5才刻みで変更になり、選べる保障金額は 50~300万円まであります。
生命保険の手続きと違い医師の診査は不要です。持病があっても入れるし診断書を提出する必要はありません。89才まで申込みが出来て100才まで更新可能です。保険金の使い道は自由です。葬儀費用はもちろん家族の生活費、法事、お布施やお墓などの購入費用、遺品整理等にも使えます。
お葬式にはお金が掛かります。万が一の時は配偶者や子供に負担をかけたくないとどなたも思うのです。自分の葬儀代くらいは用意しておいて、旅立ちたいと多くの人は願っています。葬儀の説明会や終活セミナーでも、「自分のお葬式の費用も準備をしておいたほうが家族は助かります」と最期に付け加えています。
お客様の声から生まれた「葬儀保険」は少額短期保険商品とも呼ばれます。家庭ゴミの処理にもお金がかかります。葬式費用が気になったら保険会社のHPで調べてみてください。