死因は肺がんでした。 入院中も看護師さんの目を盗んでは、煙草を吸いに逃げだして怒られていたそうです。 「愛煙家と言うより、ニコチン中毒と言ったほうあっている」 「死ぬまで煙草を吸っていたから、幸せな大往生かも」 「止めたらと皆が注意しても言うことを聞かない、しょうがない親父だった」 お葬式の前に家... 続きをみる
葬儀のブログ記事
葬儀(ムラゴンブログ全体)-
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いざというときに葬儀をしなければいけない場面で、皆様はどうしますか? 「まずインターネットを開き、葬儀屋を探す」と答える方が大部分です。 ネットの検索で「葬儀」を開いてみると、広告と検索上位に次々と並んで出てくるのが 全国展開をうたっている大手業者です。 でも、この葬祭業者が葬儀屋ではないことはご... 続きをみる
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未明に、病院にお迎えに伺いました。 お腹には、まだ、栄養チューブが、突き刺さっていました。 食べ物を、口から摂れなくなって数か月の、闘病生活でした。 「お酒が飲めないせいか、スイーツが大好きでした。もっと ケーキやアイスクリームを食べさせてあげたかった」 砂糖水を凍らし、小さくした氷のかけら... 続きをみる
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ご葬儀を出す家の玄関に忌中札を張り出す光景を前はよく見かけました。 忌中札とは家人が亡くなったことを知らせるために、門や玄関などに貼る札のことです。 この忌中札に、通夜・葬儀の日時と場所を明記します。 忌中は「死は穢れである」という考えから生まれた言葉です。けがれが他人に移らないように、自宅にこも... 続きをみる
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火葬炉の扉が開いてお骨が出てくるときは、一瞬緊張が走ります。 もし黒焦げ半生の死体が出てきたら怖いなと思うようですが、ホラー映画ではないので ご安心ください。 火葬場の職員さんは、とても注意しながら、綺麗な状態に焼き上げてくれます。 理科室にあった骨格標本のように全身が出てくる火葬炉もありますが... 続きをみる
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節分の日に、恵方巻の名前で、太巻き寿司を食べる習慣があります。 関西では、昔からの風習でしたが、いつのまにか全国に広がりました。 大家族のなかで、元気で過ごしていた、おばあちゃんの告別式は 2月3日の節分の日に行われました。 出棺になりました。 10人ほどのお孫さんたちの手で、棺が持ち上げられ、霊... 続きをみる
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葬儀の当日が友引に当たると、縁起が悪いので、翌日にずらす習慣があります。 また友引を火葬場の休業日にする地域も多くあります。 気にしない方が増えていると言いながら、友引で葬儀日をずらす喪家様は まだまだ多くおられます。 「六曜」と言う古代中国で生まれた日時や方位などで、吉凶や運勢についての考え方か... 続きをみる
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「霊柩車を見かけたら親指を隠せ」 と、言われませんでしたか? 理由は亡くなって間もない魂は、まだ成仏していないので、その魂が親指の爪の間から 入り込むと考えられていた迷信からです。 親の死に目に会えなくなるからと言う地方もあります。 霊柩車と聞いて皆様がイメージされるのが神輿の装飾を載せている「宮... 続きをみる
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仏教では、人が亡くなると、死後49日間は、魂が迷っていると言われています。 そのため死後7日ごとに法要を行います。 7日ごとに7人のお釈迦様に出会い、教えを受けて勉強をして、それぞれに合格して から、初めて極楽に行けるのです。 7日かける7人で49日。やっと満中陰となり、仏様として極楽で暮らせます... 続きをみる
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葬儀屋にかかってくる電話には、当然 「亡くなったのでお葬式の申し込みを」 と言う連絡のほかに、葬儀の相談の電話も、毎日多くかかってきます。 まだ亡くなってはいないが、準備をしておきたいなどの内容には 丁寧にお答えしますが、この頃特に多くなってきたのが、 「いくらなら出来る」 と、開口一番に尋ねる方... 続きをみる
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家族は悩んでいました。 90歳のおばあちゃんの葬儀の打ち合わせ中です。死因は老衰、大往生でした。 「葬儀屋さん、おじいちゃんの出席をあきらめようと思うのだが」 故人の夫がまだ存命でした。しかし、認知症が進み5年前から介護施設に 入院しているとのこと、 「痴呆が進んで、もう誰の顔もわからない。... 続きをみる
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皆さんは、お通夜、告別式と一連のお葬式のイベントが終わると、 やれやれ一段落とお思いでしょうが、実は、その後が結構大変です。 葬儀屋もお葬式が終われば一件落着とはならず、その後煩雑に相談事に追われます。 簡単に数えてみても、仏壇の購入から、お葬式の時の白木の位牌から塗りの位牌への交換墓地の購入... 続きをみる
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葬儀屋とは、連日、「夫婦の別れ」「親子の別れ」を目の当たりにする仕事です。 夫婦とは婚姻届けを出した瞬間から、必ずどちらかが相手を見送る宿命を負います。 妻を送り出す夫は、プライドもあり葬儀の間はしっかりと喪主をつとめますが、その後は ボロボロになり、壊れていきます。 男は弱い生き物なのです。 反... 続きをみる
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百合子 と言う名前の仏様でした。 まだ二十代、なぜこんなに若い方が、棺に入らなければ、ならないのでしょうか。 会葬御礼が始まりました。 「娘が生まれたとき、窓から庭一面に咲いている、ユリの花が見えました。百合子 と名付けました。 娘はユリの花が大好きでした。こんなに沢山の友人達に送っても... 続きをみる
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大晦日を迎えようとしている年の瀬に命の灯が消えました。 「お正月なので」 と、 ご子息の意向で、ご家族のみの、簡素なご葬儀になりました。 火葬場の正月休み明けの、一番窯での出棺で極楽に送ります。 「おやじは無宗教なので」 「華やかなことは無駄だと言っていましたので」 「煩わしい人... 続きをみる
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棺に入った小柄のおばあちゃんは、微笑んでいました。 喪主をつとめるのは、故人のお孫さんにあたる、白髪頭の初老の老人です。 「葬儀屋さん、この半紙を必ず入れてください。おばあちゃんがとても大事に していました。なんだか、これを持って行くと、会いたい全員に、 必ず会えると、何回も言っていまし... 続きをみる
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「この衣装を、棺に一緒に入れてください」 こう言って奥様が差し出してきた衣装は、真っ赤な服に白い縁取りのジャケットと ズボン、太いベルト、ボンボンのついた帽子、長靴、そしてフサフサの白く長い 付け髭、そう本格的なサンタクロースの衣装です。 いままで、いろいろな品物を仏様に持たせてきましたが、さす... 続きをみる
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「葬式なんて必要ない。面倒なだけだ。」 「葬式を行う意味が解らない。葬儀屋なんか帰ってもらえ」 打ち合わせの時の喪主様は、けんか腰でした。 それでも周りの家族・親族がたしなめ、多くの参列者で通夜が行われました。 通夜の語源は、釈迦が入滅した時に弟子たちが師匠の死を悼み、お説法を夜通し、 語り合った... 続きをみる
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葬儀屋が、初めてお葬式を出すご家庭にお寺の宗派を尋ねても、答えられなくて、実家や本家、親戚などに電話を掛けまくり、聞いてまわるケースは結構あります。 お寺とお付き合いがあり、自分の先祖からの宗教を知り、お葬式の時は頼むところが 決まっていると言う方はとても少なくなりました。 仏教には大きく分け... 続きをみる
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高齢の母親を送る通夜の席が始まろうとしていました。 突然、喪主をつとめている息子さんが、私に相談があると囁いてきました。 「実は、さっき父が入院している病院から連絡があって、今夜が峠だというのだ」 ということは、もしかして、今夜の峠を越えられないとすると、 葬儀が続いて出ることになります。 今夜の... 続きをみる
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テレビのニュースで、インフルエンザ流行のニュース聞くたびに、 記憶がよみがえる、お葬式があります。 仏さまは、6歳でした。小学校1年生になったばかりです。 命を奪ったのは、インフルエンザ脳症という病名です。 インフルエンザウィルスが急速に神経障害・意識障害を伴い 急性壊死性脳症を起こす怖... 続きをみる
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「この頃の若い者は」を、言い始めると、年を取った証拠だと言われます。 葬儀式への参列は老若男女が集いますから、 ハプニングも多々起こります。 20代から30代の若者の言動に違和感を抱くことが、何回かありました。 ① 茶髪の若者数人が会社の先輩の通夜式に、参列しました。 故人とは、あまり面識が無... 続きをみる
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お葬式には、さまざまな出費がかかります。初めて、お葬式を行う喪主様が、 一番戸惑われて、なおかつ一番わかりづらいのがお布施の金額です。 ご存じのように、お布施とは葬儀や法事の時にお寺様に手渡す謝礼のことです。 金額をお寺様に直接伺うと、大概は「お気持ちで」と答えるのですが、 この答えでは... 続きをみる
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遺影写真のおじいちゃんは、微笑んでいました。 故人には、赤ん坊の時から面倒を見てきた、お孫さんがおります。 数年前の結婚式に参列できたのを、とても喜んでいたそうです。 納棺式、通夜式と、彼女は大きいお腹を、かかえて参列しました。 葬儀に、妊婦の参列は、あまり良くないと言う言い伝えがあります。 ... 続きをみる
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数年前に「おくりびと」という映画が評判になりました。 アカデミー賞を受賞していますので、多くの方々の記憶に残っています。 整った顔立ちのお婆ちゃんが、今日の仏様です。 「これより、納棺式を始めます」 興味津々で見守る集団の中から、ささやき声が聞こえてきます。 「お... 続きをみる
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ご遺体を棺桶に収める納棺時に、一緒に入れる品々を副葬品といいます。 市役所の斎場受付から各葬儀会社へ副葬品への指導通達が送られました。 内容は棺の中の副葬品は、火葬炉を傷める原因となり、排煙も多くなり 環境にも悪く、火葬時間の延長になるのでやめるようにという指導です。 確かにその通りですが... 続きをみる
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