担当不在の小さなお葬式
「アナタが担当者と名乗ってくれて本当に良かった。今回、何事もなく心配せずに無事に母を送ることが出来たのもアナタの親身なお手伝いのおかげだ。本当に相談できる担当者が決まっている心強さに、今回は、安心した、有り難う」今回お手伝いできた喪主様から葬儀屋冥利につく「お礼の言葉」を頂きました。葬儀屋として本当に良かったと思える時間でした。
今回このようなお言葉を頂けたのは理由がありました。この喪家様は、実は数年前に、お父様のお葬式を行っていました。施工したのは他の葬儀屋です。そしてその葬儀屋はあのテレビやネットで有名な「小さなお葬式」の葬儀屋だったそうです。
インターネットで「お葬式」を検索すると検索上位に必ず出てくる葬儀屋があります。テレビCMもよく見ます。NHKのテレビ番組でも取り上げられたこともあります。ホームページを開くと安価で明瞭会計と書いてあるし手軽に申し込みが出来る点も魅力です。それが「小さなお葬式」です。過去ブログでも何度かあげましたが、この会社は葬儀屋ではありません。葬儀屋の斡旋業者なのです。そして結構トラブルも耳に入ってきています。「小さなお葬式」は葬儀屋を運営しているのではありません。電話を受けるオペレーターだけが在籍している事務所です。ですから全国どこのお葬式も引き受けますと言えるのです。実際にお葬式を行うのは、この会社と契約している特定葬儀屋が請け負うシステムです。全国各地で「高額な紹介手数料を支払っても受注したい一部の葬儀屋だけ」を早い者勝ちで仲介する会社です。
前回のお父様のお葬式で何が不安だったかを話してくれました。病院で亡くなったので、直ぐにネットで見つけた「小さなお葬式」に電話したそうです。小一時間でお迎えが来たので「アナタが担当ですか」と聞いたところ「私は迎えに来ただけで何も知りません」その後、自宅に安置して打ち合わせを始めた人に「アナタが担当ですか」「いえ、私は打ち合わせだけです」翌日ドライアイスの交換に来た人に「アナタが担当ですか」「いえ私はドライアイス交換だけです」納棺式も同様で「私は納棺だけします」それにしても、小さなお葬式さんには随分たくさんの方が働いている大きな会社だなと思いましたが、なにか違和感も味わいました。
この時点でも親身なって相談できる葬儀担当者が目の前に現れないのです。通夜式、告別式、火葬場、初七日会場、お食事の席でもスタッフはたくさんいらっしゃいましたが、最後までどなたが私達のお葬式を、責任を持って行ってくれる人なのかわからないで終わりました。流れの途中で質問する度に「私ではわかりかねますので確認して、折り返し別の者からご連絡差し上げます」結局「担当の方はどなたなのかしら」とずっと不思議に思っていました。支払の時に来た方も始めて見るお顔だったそうです。これでは、喪家様が不安を感じるはずです。
小さなお葬式はどんな葬儀屋が来るか分かりません。そして責任ある担当者がつくとは限りません。このケースは大人数スタッフがいる葬儀屋ではなく、机一つの葬儀屋が、すべての仕事を下請け孫請けに丸投げで手数料だけを稼ぐやり方です。
弊社はお迎えに行ったスタッフを最期までお手伝いさせるよう指導しています。