おくりびとの日記

数多くの仏様を成仏させた「おくりびと」が、お葬式の出会いを綴ります。終活の参考になれば幸いです。

葬儀屋バイトブログです

フューネラル

先日、ネット検索で見つけたのは、お坊さん×葬儀屋コンビとして活動するお笑いコンビ「ドドん」の安田さんのブログでした。芸人としての嗅覚が働き8年ほど前に葬儀屋バイトをはじめそうです。興味のある内容でしたので、再掲載してみます。


「きっかけは相方がお坊さんだからです。それに合わせて葬儀屋でバイトをしようと思ったのです。」


葬儀屋では日程の調整や火葬場の手配、お葬式当日のサポートといった仕事のほか、夜勤もありました。仕事内容は、病室で亡くなった方のご遺体をストレッチャーに乗せて霊安室まで運び、遺族の方にバイト先の葬儀屋を勧めるというものです。


「夕方6時から翌日の朝9時まで待機して仕事が発生したら指定の病院に行きます。葬儀屋は地域密着型の商売なので、それぞれの地域に決まった葬儀屋がいるのですが、たまに決まっていない場合ご遺族もいます。その時に『葬儀はうちでいかがでしょうか』と売り込む感じです」


基本給は4000円で稼働時間は別に時給が発生します。まったく電話が鳴らない日もあれば1日に3回出動する日もあります。社長の口癖は「葬儀でミスしたら一生恨まれる」でした、誰でも一度や二度はバイト中に失敗したり、大目玉を食らったりすることはあります。安田さんの場合はバイトを始めたばかりの頃に起こしたトラブルが今でも忘れられないという。


「当初はスタッフとしてお葬式に参加していました。1発目がある著名人の音楽葬で参列者も300~400人位いて楽団の生演奏もあるような大がかりなお葬式で。僕は斎場内の入れ替え作業中に、参列者を休憩所へ案内する役でした。でも、早くお焼香をして帰りたい人が扉の前に並びはじめて、終わり時間が見えなかったため、休憩所で待つよう案内したが、聞く耳を持ってもらえなかったのです。そのうち、お焼香が始まったと勘違いした参列者が集まり30~40分程経ってから開場した時にはかなりの数の参列者が並び、始まらないので大騒ぎになってしまった。


「その現場の前に社長から『葬儀でミスしたら一生恨まれる』と教えられていたのです。お葬式は亡くなった人と会う最後の機会で、ただでさえ悲しみに包まれているのにミスが起こると、怒りがすべて葬儀屋に来るのだと。だから『失礼なミスは絶対するな』と言われた直後だったので、本当にめちゃくちゃへこみました」


「葬儀場にはご遺体を安置する部屋があって、お葬式の始まる前にスタッフが安置室から斎場までご遺体を運びます。ある日のお葬式いつもと同じようにホールまでご遺体を運びご遺族が最後の別れをしようと顔を見た瞬間に『誰、この人?』と言われたのです。安置室では、ご遺体に名字と下の名前の一文字目が書かれた名札が付けられるのですが安置室の方がご高齢で苗字が同じだったので間違えました。遺影とまったく違う方だったので、スタッフ総出で本来のご遺体を探して入れ替えました。予想外のトラブルにスタッフ『急げ!』とか言いながらご遺体を探して、

『なんか、ドリフの転換みたいだな』と思っちゃいました(苦笑)」


「いつかはわかりませんが自分のお葬式も、来てくれた友人たちが笑顔で見送ってくれるような、そんなお葬式が出来ればいいなと思っています。そのためにも、まわりの人との絆を大切にしながら、一日一日をきちんと生きようと思います」

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