今年は2月2日が節分になります。恵方は西南西です。チラシに恵方巻の宣伝が載るようになると思い出すお葬式があります。お顔の両側に、太く真っ黒な巻き寿司を置いたお婆ちゃんは、ゆっくりと火葬炉に入っていきました。恵方巻きの起源については諸説あります。大正時代に大阪の花街で節分に海苔巻きを食べて縁起を担い... 続きをみる
2025年1月のブログ記事
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お葬式にお坊様を呼ばない「お寺離れ」がすすんでいるとマスコミ等では言われています。それでも実際は、親戚や参列者の手前、お寺の読経が無いお葬式は考えられないと思う方も多いのです。仏教は信じていなくても御経を唱えてくれるお坊様を呼ぶことでお葬式への安心感と達成感が味わえます。やはり満足感を味わうお葬式... 続きをみる
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病院の霊安室からまだ暖かいご遺体をストレッチャーに乗せ換えて、搬送車をご自宅へ走らせます。葬儀屋は地場産業ですから地域内の家々の位置は頭に入っています。それでも大半のご家庭に上がり込むのは初めての場合が多いのです。ご自宅のお布団に安置してご遺体を綺麗な状態にした後でお打ち合わせを開始します。その時... 続きをみる
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警察から「ご遺体引き取り」の連絡が入ります。搬送車を警察署の裏手にある遺体安置室に横付けしてストレッチャーを引き出します。解剖台の上に全裸で横たわる死体が乗っています。病院で亡くなられてエンゼルケアを済ませた綺麗な状態の死体に対面することは出来ません。たいがいは目を背けたくなるような損傷や腐敗が進... 続きをみる
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ムラゴンの皆様は、ご両親を送られたお葬式の時に故人が左手の薬指にはめていた結婚指輪をどうされたか覚えていますか?葬儀屋は納棺時に火葬場からの注意事項を説明します。「金属類はご遺骨に色がつきますから、入れられません」そうなるとメガネ、ネックレス、ピアス等は外します。結婚指輪も金属ですから外すのが決ま... 続きをみる
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このブログを読まれている貴方がもし明日突然亡くなったと仮定します。現在、使用しているスマホ、パソコン、その中に入っている数々のデーターや写真、そしてネットバンク口座や、サブスクの契約、たとえば、このムラゴンのブログはどうなってしまうのか?を考えたことはありますか。 そもそも、皆様がこの世から突然い... 続きをみる
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身近な人との別れは急に来ます。残された家族は死去を悲しむ間もなくお葬式の準備に追われます。最初に考える問題が費用です。お葬式にはある程度のお金がかかることは知っていますが、実際にどのくらいの出費になるかは見当もつかないと言う人が多いのです。株式会社NEXERが調査した「葬儀の費用」のアンケート結果... 続きをみる
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厚生労働省の2023年人口動態統計で、自宅において不慮の事故で亡くなった人の数は16050人と発表されました。 2023年に交通事故で亡くなった人は3573人、約4.5倍の人が家庭内事故で亡くなったことになります。家庭内事故死で最も多かった死因は溺死です。そして死者の9割以上が65歳以上の高齢者で... 続きをみる
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24時間365日休み無しが葬儀屋の仕事です。年末年始もゆっくりは出来ません。市町村にある火葬場は公営施設です。当然、年末から三が日にかけて休業します。その期間は火葬炉が使えません。ですが、亡くなる人は待ってはくれません。 都市伝説に病院では火葬場が休業しているお正月は死期が近づいている患者さんに強... 続きをみる