おくりびとの日記

数多くの仏様を成仏させた「おくりびと」が、お葬式の出会いを綴ります。終活の参考になれば幸いです。

2024年12月のブログ記事

  • ありがとうございました

    このブログをご覧の皆様方、いつも開いて頂きありがとうございます。始めた時は葬儀屋の書くブログなどは、縁起でもないお葬式の話ばかりだから、誰も興味が無いだろうと思っていました。それでも終活ブームのこの頃ですから何方かの参考になれば幸いですし、お葬式を考えるお手伝いになればと思い直し綴り始めました。 ... 続きをみる

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  • お寺が金額を言わない訳

    お葬式を行う喪主様が戸惑われて、なおかつ、解りづらいのがお坊様に支払うお布施です。金額をお寺に直接伺うと、大概は「お気持ちで」との答えが返ってきます。この返答で支払い金額が解かる人は1人もいません。一万円札を一枚入れて「気持ちです」と渡したりしていたら、その後葬儀屋が呼ばれ「喪主にキチンと説明する... 続きをみる

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  • クリスマスまで生きたい

    周りの景色がクリスマスの色に染まると思い出すお葬式があります。この「おくりびとの日記」を書くきっかけになった出会いでした。クリスマスまでは生きたいと願いながら旅立った、仏様がいましたと、皆様にもう一度お伝えしたくなり、再掲載させて頂きます。 打ち合わせの時に「納棺式で納めたい服や持たせたい品物があ... 続きをみる

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  • 家族で違う悲しみの程度

    「やれやれ、やっと死んでくれた」火葬炉に入っていく棺を見送った奥様がポツリと呟いた一言でした。当然、周りの人には聞こえないように小さな声の囁きでしたが、一番傍に居た葬儀屋の私の耳には、届いてしまいました。炉の中に吸い込まれていく棺桶の中には長期の寝たきり生活を送った「姑」が眠っていました。死去迄の... 続きをみる

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  • 遺骨の処分は海洋散骨へ

    ワイドショーが「墓じまい」を取り上げていました。そして取り出した、先祖のご遺骨を、なんと海にまく海洋散骨を勧めています。お墓を処分すると、どうしても出てくる、多くの遺骨の行き先に悩みます。ほとんどの方は、新しく納骨堂を探して永代供養の形で納骨をするか、合祀墓と呼ぶ、大きなお墓の下で複数の遺骨をまと... 続きをみる

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  • 祭壇も御経も無くて良い

    「俺の葬式には、坊主を呼ばなくていい。御経もなくていい。祭壇もいらない」「ローソクもいらない、線香もいらない。ただ、お前たちが手を合わせてくれれば良い」「家族で一言『さよなら』と言ってくれれば満足」と話をされていたそうです。遺言のような言葉のひとつ一つに故人様の強い遺志を感じました。故人のお考えを... 続きをみる

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  • どうしても涙が出ないの

    お葬式には「涙」が付き物です。先日、韓国の方のお葬式をおこないました。参列者の皆様が故人を悼み激しく泣きました。遺族よりも激しく号泣する「泣き女」という職業もあるそうです。お葬式の時に大げさに泣き叫ぶのが仕事だそうです。弔問客として参列し、告別式や出棺の際に率先して号泣することで、他の参列者がつら... 続きをみる

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  • 最低料金のお葬式でした

    喪主様に渡した葬儀代金の請求書の金額欄には「1万円」と記入しました。過去最低料金の請求額です。私自身、ビックリしましたし困惑した記憶が残っています。 「葬儀屋さん、自分一人で親父の葬式をやっているのだが、病院から一人で運んだし、棺桶も買ってある。火葬場に行くだけ手伝ってほしい」 とんでもない電話が... 続きをみる

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  • 受付の係を頼まれた人へ

    お葬式を行うには、様々な係を決める必要があります。一番大事で最初に決める必要があるのは喪主様です。この方が決まらないと、お葬式の内容の決定が出来ません。家族以外の方が弔問に来られるお葬式ならば、受付を手伝う係の人が必要です。家族葬でも親戚が来るとかご近所が来るかもしれないと予想される場合は受付を設... 続きをみる

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